蝉がまだ騒がしい真夏の昼間だった。
築何十年??とも思われる一戸建ての2階の小部屋で、ブランドの発足は決まった。
決心は固かった。
僕は服が大好きだが、所詮は素人。
アレンジ、パターンナー、生地屋さん、工場。
アパレル無知の僕にはこの人達が頼りだ。
強いこだわりを具現化していくのに、誰でも良いわけが無い。
とにかく、ここは本気で本気の人しかいない環境が必要だった。
そして、経験豊富な拘りの職人たちによる最高の環境が整った。
ただ、ブランド名がまだない。
そして、コンセプトも漠然とあるだけ。
僕の熱意の空周りにより、
あまりにも早く、環境だけが整った。