IgA腎症と出産

IgA腎症と診断されたのが、小学５年生のとき。
定期健診で再検査となって、国立の大学病院で腎生検を受けました。

IgA腎症とは、喉にいるIgAという抗体が腎に入り悪さをする病気です。

この頃、就寝時間が遅くなり
疲れが抜け切らなかったのが原因と、母は言います。

林間学校も行くことができず、
マラソンや長時間の運動も禁止。
このスポーツ大好きな私が、部活にも入れなかった学生時代。
病状は血尿だけで、軽度のものでしたが、
腎が弱い家系ではあって、注意が必要でした。

大学に入ってから影をひそめ、通院しなくなりました。
けれど、仙台に来てから、ひっそりと悪化していたようでした。
今回は潜血ではなく蛋白。
蛋白が+4だったのは初めてで、本気で覚悟しました。

潜血でなく蛋白だったことから、IgA腎症ではなくて妊娠のせいだろうとの診断。
その原因を取れば、腎機能は戻るでしょうと言われ・・・
そんなことできるわけがないと、必死に食事療法とお水で頑張りました。
結果、４日間で±まで下げ、無事に妊娠続行となりました。

大学病院に移り、定期的に産科・腎高内科を受診。
産科ではギリギリまで仕事するのは、腎のこともあるしどうかと…
腎の先生は、妊娠中は腎がホルモンで守られることもあるから、大丈夫なんじゃないかと応援してくれました。

まずは最悪でも命の助かると言われる22週を目指し
次に正期産である37週を目指す・・・
やはり妊娠中は普通に動くのもツラくなってきて、引っ越しのときは、さすがに参りました

どんなに動いても走っても、苦しくなっても、お腹にしがみ付いてくれた娘には本当に感謝しています

臨月には、血圧が上160にもなって、蛋白も+1になりました
それでも「仕事がー…」と言い続けた私に、本来は即入院との診断。
１日何度もの血圧測定と、むくみ対策。
最終週の健診で何とか血圧130台にし、無理矢理ＯＫを貰いました。
腎の先生には「根性だね」と言って頂きました。

お産自体は、超安産でした。
でも、仕事をあと２日残しての破水。
朝4:30のこと。
破水と思っても、数時間病院にも電話しないで粘ってみました
無駄な抵抗でしたけど(^-^;

IgA腎症で出産ができるか不安に思う方がたくさんいます。
最後は“気合と根性”だと思います(笑)
ただ、自然分娩で健康な赤ちゃんを産むこともできること、
残せたかな