このままでいけば日本の人口は2100年に6000万人程度にまで減少するといわれている。一度人口減少が始まるとよほどのことがないと逆転が起きない。隣国である韓国も中国も少子高齢化に悩まされている。ヨーロッパも同様でああり、これからの世界人口はアフリカなどの影響もあって増加するが、先進国といわれる国では減少が続く。

 人口が少なくなると経済や社会システムの維持ができなくなるということにまず目が行くし、その通りであるが、人口減少は生物学的に見ても純粋種を維持する方向に向かう。純粋種は遺伝的にも免疫力の低下により外敵に対して弱くなる。人類は進化の過程でウィルスや菌、その他の生物から身を守る免疫力をつけてきて現在があることを忘れてはならない。

 日本は世界中でもっとも移民や難民を受け入れていない国である。移民を受け入れないための理由は、日本の文化、伝統など破壊されるからという反対論がある。しかし、人口が減少してしまえばその継承者もいなくなるということを忘れてはいないか。もう、地方では盆踊りもなくなり、村の鎮守のお祭りで山車の担ぎ手もいなくなっている。最後に残るのは皇室行事しかないというようになるのは明らかである。

 移民を受け入れることによって生じる問題はよく知っているが、なによりも生物学的には、交雑をすすめないことには人類としてピークが過ぎて、いずれは絶滅種となりかねないことを知っていて欲しい。特に日本である。