ヒロイン

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君の毎日に 僕は似合わないかな
白い空から 雪が落ちた
別にいいさと 吐き出したため息が
少し残って 寂しそうに消えた

……

……

思えばどんな映画を観たって

どんな小説や音楽だって

そのヒロインに重ねてしまうのは君だよ
行ってみたい遠い場所で見たい夜空も
隣に描くのはいつでも

見慣れたはずの 街がこんなにも
馬鹿だなぁ僕は


君の街に白い雪が降った時
君は誰に会いたくなるんだろう
雪が綺麗だねって誰に言いたくなるんだろう
僕は やっぱり僕は

雪が綺麗と笑うのは君がいい
でも寒いねって嬉しそうなのも
転びそうになって掴んだ手のその先で
ありがとうって楽しそうなのも
全部君がいい

大好きな曲
この曲を聴くと
いつも思いを重ねてしまうのは
あなたです。


あの日、あなたと私が繋がったのは
偶然だったのかな
運命だったのかな
奇跡だったのかな

あなたの日常と
わたしの日常には
きっと
ずっと
接点はなくて

あの日、繋がらなかったら
出逢うことはなかったんだろうなぁ

すてきなあなたと
平凡なわたし

住んでいる地域も
過ごしてきた時間も
生活環境も
仕事も
買い物をするお店も
選ぶ服も
何もかも違うよね

でも
あなたと過ごす時間が増えるたび
少しずつ
あなたのいる世界に近づいていって
少し背伸びする
そんな時間が
愛おしくて
嬉しくて

あなたの隣に わたしは似合わないかな

あなたの隣を歩くわたしは
きっととても滑稽で
いろんなことが不釣り合いで
不釣り合いで。
隣を歩いてくれるあなたに
恥をかかせないようにしなきゃと
背伸びして
でも
きっと
全然足りなかったなぁ

でもね
真っ青に澄んだ空を見ても
消え入りそうに細く光る三日月を見ても
ふわふわ柔らかそうな満開の桜を見ても
あぁ
好きだなぁ
綺麗だなぁ
と思うものを見た時に
真っ先に伝えたいと思うのは
いつもあなたで。

好きだなぁ
綺麗だなぁ
わたしが抱いたこの気持ちを
同じように感じてくれる
そんなあなたが
とても好きで。

会えない時も
わたしの心に
いつも寄り添ってくれていたあなた

離れていても
わたしの心に
ずっと寄り添ってくれているあなた

これからも
わたしの心には
いつもあなたがいるんだろなぁ