哲子の小道のスタート地点〈小学生のころ〉
飼い猫が子猫を産んだら、捨てに行くのは私の役目だった。
自転車の荷台に子猫を入れた段ボールを積んで、川まで 10分~15分・・・・走った。
二人の弟が後を追ってきた。――川岸から段ボールを川に投げ込む。何も考えずに、
後ろを振り返らずに走りかえった。 小さな小さな鳴き声が耳に残る――
その当時の常識ではそれほど残酷なことではなかったのだろう。
小学生の私は親に異議を唱えることもなく、恨みなどなかった。それでも私は その光景
の一コマを忘れることはない。
それが原点なのかどうか、大人になって捨てられた犬猫の前を素通りすることがつらく
なった・・・・・。
幸せそうな 穏やかな動物の様子を見ることが私の幸福の一つであることには・・・
これだけは間違いはない!