2歳の場面緘黙症の娘を連れて、今日初めて歯医者に行きました。


アメリカでは、歯が生えた時から歯医者に連れて行くのが一般的です。我が家の場合は、歯磨きを嫌がる娘を毎日みていて、ドクターの前で口も開けないんじゃないかと思い予約を躊躇していました。


今となれば、物事は大抵の場合、早いに越したことがないです。というのも幼ければ幼ないほど、周りの許容が寛大ですし、親もその分多くの経験を積めるからです。



受付が済むと、

口内のクリーニングとして、コップに入って青い液体をクチュクチュぺしてと言われるのですが、娘は家でもしてないので(以前、練習していた時期があったのですが、吐き出すことを嫌がっていたので、練習は後回しにしていました。)出来ませんとパスしました。



2つのタイプの診察椅子があり、怖くないほうはこっちと言われ、抱っこしていた娘を寝かせようとすると、ジタバタと抵抗が始まり...もう一つの椅子へ。


母の私が座って娘を抱いて寝転ぶ。そのまま2人の頭が下がっていき、診てもらうタイプのものです。

頭上のTV画面でトロル「Trolls」の映画を見始めました。ヘッドホンは拒否です。


歯科衛生士がどんなことするのか娘に説明して器具を見せてくれるのですが、娘は指を口の中に入れて、ガンとしても開けるもんかの姿勢でした。しまいには、「何がそんなにナーバスにさせちゃうの?」と聞いてきました。


場面緘黙症であることは事前に伝えています。

この慣れない状況で感じてる不安が大きいのかも....

私もどうしたら良いものか全く分からないし、助けて‼️と言いいたいの‼️と思いつつ、一気に私の不安度は上昇ガーン 



歯科衛生士は、「初めてだと慣れないよね。少し待ちますね。」と、気を紛らすように風船くれたり、私達をそっとしてくれました。


10分くらいでしたでしょうか。


私は対処できないこの状況に、焦って混乱しはじめてましたが、不安症マネージメントクラスで習った呼吸を整えることを実践。その後、トロルの実況中継を娘にしました。

娘もトロル見ながら、「ピンクだよ❤️」とやっと私に会話をし始めたところに、ドクターが来ました。


ネコとハートの飾りが入ったピンクのメガネを掛けたドクターは、優しい口調ながらも間も入れない様に、私に質問したり娘に「数を数えるの好きでしょ、一緒に数えるよ。口開けてね!」から始まり、いつの間歯科衛生士にクリーニングをバトンタッチ。あっという間に終わりました。ドクターは沈黙の時間が全くなかったのです。



娘は呆気に取られた訳です!



不意に違うアプローチがあったことが、娘に効いた様で、歯科衛生士もドクターのマジックねと言ってました。

気がついたら、私の涙が目から溢れました。不安が片付いたからです。


終わった後、頑張ったね!!と褒めたのですが、娘は表情なし・反応なし。


オモチャのプライズをもらったので、駐車場で一緒にみて、もう一度、「とっても頑張ったね!!」と大きく褒めたら、歯に噛みながら喜んでましたウインク



因みに娘の英語の理解力がここ数ヶ月でアップしているし、ドクターの指示にもきちんと従っていたので、「英語分かった?」と娘に聞いたら、

「わかんない。」って言ってました。「ママも分からないところあったよ。大事なところじゃなかったと思うけど。」



日本語教育を推してきた私ですが、いざ英語のみの環境に入った時、本当にバイリンガル教育ってまず母国語を徹底しないといけないのだろうかと疑問に思うのです。そうしないと、日本語が維持できない・二か国語が混ざる・言語能力が高くならない(どっちも中途半端)と聞くので、皆さん母国語をまず確立させるサポートをしていらっしゃると思うのですが、

二か国語公用語になっている国で、その人たちもまずモノリンガルからバイリンガルになったのでしょうか...。



次回のチェックアップは半年後です。