配信を始めたんもゆ、リスナーさんからオススメされた街の灯という映画をみました。

 

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お歳暮としてBlu-rayもらっちゃいました。ありがたやー

アマプラでも見れなかったので借りに行くか買うしかなかったのでお助かり。

届いたその日に早速見ました。

 

すごくいい映画だったので、未視聴で興味ある人はコレ読まないでまず見てほしい。

人の意見を聞く前に見てほしい、そんな映画。

 

 

チャップリンが出てる映画ってだけでもうすごい。

うわ、んもゆチャップリンの映画みるんだ・・っていう感動があるw

ただのコメディアンだと思ってたけど、ガッツリ役者さんだった。

白黒無声映画なんだが、セリフが時々画面いっぱいの字幕で入る。

その回数は数える程度。 もうその独特な雰囲気から好き・・!ってなりつつ見てました。

 

無声映画で効果音と音楽だけで、動きはずっと早送りでコミカルな感じ。

コメディ部分は王道ギャグで昭和のバラエティみたいなボケ。

ちょっとはらたつ事するところもあって「ディ○ニーアニメーション感あるw」と思ってました。音楽や効果音でもそう感じるw

ベタだししょうもないんだけど笑わせられるのはチャップリンがすごいんだろうなぁw

チャップリンと聞いて想像する映像や服装、そのまんまだったのでやっぱりこれは代表作なんかね。かなり評判高いみたいだし。

そしてそのチラっとテレビで一瞬流れる映像では、浮浪者の役だと思わずそこにまずびっくりした。他作品でも度々浮浪者役みたいなのでなんかもう看板配役的な?おもしろい。

 

ただのコメディ映画のようなんだけど、設定が盲目の女性と浮浪者。

盲目の女性は浮浪者であるチャップリンを金持ち紳士と勘違いして、チャップリンもそれをギリギリ演じて関係が続いてく。

どうオチがつくんだろうな・・って思ってたけど、最後にぐっともってかれる・・・。

 

彼女のことが大好きだから目が見えるようになってほしい、でも目が見えるようになったら本当の自分の姿が晒される。それでもやっぱり目が見えるようになってほしい。

チャップリンは少し出かけてくると言い残して彼女の家を出ていくけど、もう二度と会わない覚悟をあの時決めていたと思う。ホントの姿で会えるわけないもんね。

でも偶然出くわしてしまって、彼女を目にした時のチャップリンがもうね・・。もうね・・。

 

ラストシーンは本当に解釈それぞれだと思うけど、んもゆは会えた嬉しさ、目がしっかり合う嬉しさで我を忘れてるように見えた。

「嘘がばれちゃう!」って後ろめたさが勝てば、その場からひとまず逃げて、遠くから眺めたりすると思うのよね。それもしないでただそこに立ち尽くして彼女から目を離せなくなって、顔は少し嬉しそうな気まずそうな顔。本当に彼女の事を想ってたんだなって思う。関係やアプローチは決して良くなかったけど気持ちは本当だったんだなって。

 

女性のほうはチャップリンを見て最初は多くの周りの人と同じく、おかしな浮浪者がいるぞって笑ってみてた。自分をずっと見つめるのをみて「私に気があるみたいw」なんて言って。

そんな浮浪者に花と小銭を渡そうとして、小銭を受け取ろうとしない浮浪者に小銭を握らせた時、その手の感触で気が付く。ゆっくり確かめるようにチャップリンの手を撫でてる時の表情もたまらなくうぐぅぅぅぅってなった。

 

本当に無声映画の良さ全開でまじでいいんだけど、彼女がチャップリンに

「You?(あなたなの?)」って言うの、これ声があったらニュアンスでとり方が限定されてしまう。

字幕だからこそ、めっちゃいい。

そのあと

「You can see now? (目、見えるようになった?)」

「Yes,I can see now.(ええ、見えますわ)」

ここで終わるのが良すぎるの。無声だからなおのこと良すぎるの。

あの時お互いどんな事を考えただろう。ってのが完全に見てる側に委ねられる。

 

以下はんもゆのとりかただけど、

チャップリンに車で送ってもらったとき、おばあさんは「きっとお金持ちだね」と言って

彼女は「きっとそれ以上の人」って言うのよね。それを思うとお金もまぁ持ってるだろうけどそれ以上に心がすごく素敵な人なんだって、そこにときめいてたように感じたから、目が見えるようになってイケメン紳士を見て「あの人なんじゃ。。!?」って思ったことや、勝手に期待をしてしまって本当の姿を見た時に戸惑った事自体を後ろめたく思う気持ちもあったかもしれない。

うまくいえないけど「思ってたんと違う!!!」っていう否定的な戸惑いには見えなくて。

がっかりとは違う、本当に切なくなるような・・自分が好きなのは・・って確認するような・・。

 

チャップリンのほうも、べらべら言い訳をするでもなくじっと彼女を見つめるし、見えるようになった彼女にしっかり自分を見つめてもらってる。終始バツは悪そうだけど向き合う姿がとてもよかった。

 

視聴者側にすべてを委ねてくるスタイルと題材がベストマッチで本当に良かった。

 

ただヒトツ不満点をあげるとすれば、Blu-rayについてるパンフレット。

あらすじのところにオチまでガッツリ書いてやがるのと、書き手の見解が入りすぎてる。

書くな、ばかたれ。無声映画だからこそめっちゃいいと思ったこの映画のよさを殺しにきてる。

特典映像とかは多くを語るわけではなく撮影中のお話とかなので良かった。

パンフだけは重罪。