■津波からの避難
昨夜NHKニュースWEBで、『WEB特集 津波警報 何分で家から出られますか?』という記事があった。
1/15のトンガ海底噴火の後で、日本の広い範囲に津波警報や注意報が発表された。
この時、警報が発表された岩手県宮古市に、たまたま防災の専門家が滞在していた。
災害時の迅速な避難の重要性を訴えてきたはずの専門家だが、自分が「避難するまでに想像以上に時間がかかった」という。
1/16 午前3時ころ、「いったい何事だ」とサイレンの音で飛び起きたのは、高知大学の原忠教授。
専門は地盤工学で、l地震の揺れで起きる地盤の変化や津波対策の工法などを研究する“防災のプロ”。
■防災のプロの反省
16日、東日本大震災の被災地の漁港と集落の現地調査のため、岩手県宮古市の沿岸部のホテルに宿泊していた。
サイレンを聞いて、「高台に避難しなければ」と思ったが、まず着替えの服を用意していなかった。
「(旅先でも)着替えを準備しておくべきだった」と反省したという。
服をかき集めて、冬場で服の枚数が多いこともあり、想像以上に手間取った。
以下、緑字で私の考えを付記する。
たとえホテル宿泊でも、海辺の津波が襲う可能性が少しでもある土地ならば、とっさに屋外へ避難できる着替えの準備を整えておくべきだろう。
■出て行く前に…
次に取りかかったのが、最低限持ち出す荷物の準備。
ここでも時間を取られた。
部屋を見渡すと、寝る前に仕事をしていた状態のまま。
ノートPCは机の上に出しっぱなしで、スマホは充電中。
ばらばらに置かれた必需品を一つ一つ大急ぎでリュックに詰めた。
そして、ようやく身支度を整え、避難を開始したのは、警報発表から14分後だった。
着替えだけでなく、最低限持ち出す荷物を1カ所にまとめてから眠りにつくことも大切だ。
■出た後も…
ホテルで懐中電灯を受け取り、外に出た。
だが、明かりはほとんどなく、道路も凍結していて避難路は過酷な状況。
「高台はどっちだろう?」
焦りながら避難場所の案内標示を探すが、見当たらない。
仕方なく、勘を頼りに歩き始めた。
警報の発表から26分後の午前3時20分。
息を切らしながら坂道と階段を駆け上がり、ようやく高台に到着した。
特に海沿いの土地に宿泊する際には、万が一津波が襲ってきた際に、どちらの方へ避難すべきかを確認しておくべきだろう。
■訓練通りに行かない
防災の専門家でさえ、イザその場面に直面すると、想定どおりに行動することは意外と難しかった。
原教授は、こう語る。
「命を守るために何よりも迅速に避難してほしいと呼びかけてきましたが、いざとなると頭では分かっていても実行に移すのは難しいものだと痛感しました。訓練どおりに、想定どおりに、とはいかないものですね」
専門家でもこうなるのだから、海沿いに住む一般人は、日頃からよくよく訓練などをしておかなければならない。
やはり、日頃からの「シミュレーション」が大切だ。
それは、頭の中で考えることも大切だが、それだけではなく、実際に体も動くようにしておかなければならない。
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