■「破局噴火」の前触れ?

今日2022/01/29の『週刊実話WEB』で、「トンガ海底火山噴火はさらなる“破局的噴火”の前触れなのか!?」と題した記事が掲載された。

 

 

この週刊誌は個人的な過去の経験から、あまり良い印象を持っていなくて、記事をスルーすることもある。

だが、ここでコメントを求められているのがその道の権威的存在なので、無視はできない。

神戸大学の巽好幸(つつみ よしゆき)教授(専門:マグマ学)で、私もこの人の著作物などから多くを学んだ。

 

この記事では、1/15のトンガ諸島・フンガトンガ・フンガハアパイの大噴火の後で、「破局的噴火」が起きる可能性があるかというテーマとなっている。

※通常は「破局噴火」の呼称が一般的。

■阪神・淡路大震災と同じ?

ただし、この記事では、巽教授の発言を引用する形で、某サイエンスライターがこうコメントしている。

 

「クローニン教授は、噴火はこれで終わったわけではなく、今後、数週間から数年後にかけて破局的噴火を起こす可能性があると指摘しています。そうなると、今回の噴火に伴う津波は15メートルでしたが、40メートルの巨大津波も覚悟しなければならない。日本で最も新しい破局的噴火は、約7300年前に南九州の縄文文化を壊滅させたとされる鹿児島県沖の鬼界カルデラ噴火で、VEI7でした。神戸大学の巽好幸教授によると、鬼界カルデラが破局的噴火を起こす確率は、阪神・淡路大震災と同程度と分析しています」

 

ただ、この緑字部分はあくまでもサイエンスライターの意見なので、話半分くらいに聞いておいた方が良いかもしれない。

赤字部分は巽氏自身の意見なので、これは重く受け止めなければならない。

■鬼界カルデラ

鬼界カルデラとは、名称からして物騒だが、九州沖の口永良部島や屋久島の近くにある。

 

 

「破局噴火」については、私は下記の6年前の2015/12/01のTOCANAの記事で、「いつかは起きる」ではなく、「いつ起きても不思議はない」と警告しておいた。

 

 

 

この記事で、カルデラ噴火に詳しい東大名誉教授の藤井敏嗣氏のNHKのサイト「そなえる防災」の連載記事を引用しておいた。

 

藤井氏は、これまで平均6,000年間隔で起こっていたカルデラ噴火が、最近7,300年間は発生していないことを踏まえ、いつ起こっても不思議がないと指摘する。

さらに「もし万一、南九州で『阿蘇4』のような超巨大なカルデラ噴火が発生すれば、日本中が壊滅状態になることは確かです。地震で文明が断絶した例はありませんが、火山噴火が文明断絶をもたらすことは、7,300年前の鬼界カルデラの噴火でも実証済みです」(「カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?」、NHKそなえる防災)とまで書いている。

 

特に九州に住む方々は、「カルデラ噴火」や「破局噴火」について勉強されておいた方が良いでしょう。

 

kあっこ