また連絡が来たら…
の「また」は案外すぐだった。

マックで話をした翌日だった。

仕事中に連絡が来ていた。
「昨日、野菜をあげようと持っていってたが渡し忘れた。今日、仕事が終わったら連絡欲しい」

少し迷ったが、「分かった」と返信。

仕事が終わり、連絡をした。
数分後、フジオが家の前にやって来た。

フジオは野菜を渡したらすぐに帰るつもりだったと思う。
だが、やっぱりこの日も気がつけば話し込んでいた。
家の前で寒空の下、一時間くらい話しただろうか。

私が気になっていたことも聞くことができた。
それは、
「フジオは本当はずっと私と別れたかったのではないか?私が病気になってしまい、別れることが出来ずにダラダラと二股の状態になってしまったのではないか?
だとしたら、申し訳ない。」
ということ。

フジオの返答は
「それは違う」
だった。

もう1つ気になっていたこと。
「別れるタイミングはいくつかあったはず。
どうしてその時に別れてくれなかったのか?なぜ私を引き留めるようなことをしたのか?」

フジオの返答は
「長く付き合ったこともあり、どうしても自分から別れるという選択が出来なかった…」
だった。

ズルいなーしょんぼり

そしてこの日、目敏い私は見逃さなかった。
フジオの左手薬指に光るものを!!

結婚指輪!!!びっくり

フジオはサッと隠した。
だが、私は無理やり手を引っ張り出した。
「指輪してるやんグラサン
私と付き合ってたとき、『俺は結婚指輪とかしない』とか言ってたくせに。なんだよ。幸せにやってんじゃん。笑」

フジオ「今日買ってきたんだよ。今日買って彼女の実家行って渡してきた。」

嘘くせー真顔
でも、それがホントだとしても、
それはそれでかなりゲスだけどなえー

私は
「嫁に隠れて会うべきではない。会うなら嫁の許可をもらってきて。」
と伝えたが、この日もフジオは
「また会って話したい」
と言い残して帰っていった。