そして、
約一時間後、再びフジオ祖母の家を訪ねた。

フジオは私も一緒に話を聞いて欲しいと言ったが、付き合ってもいない状態でフジオ祖母に会わす顔がないと思い、頑なに断った。
私はアパート下の駐車場で待機することにした。

約二時間くらいだろうか。。。
フジオが話を終えて駐車場にやってきた。

「やっぱりnanaminにもおばあちゃんに会って欲しい。おばあちゃんには会わせたい人がいるって言ってあるから少しだけでいいから会って欲しい」

仕方なく、挨拶だけすることに。

フジオ「おばあちゃん。実は今日、一緒に来てくれた人がいる。お付き合いしてる方です。」

付き合ってないけどね!
心の中で突っ込みつつ、
「フジオくんとお付き合いさせて頂いているnanaminといいます。はじめまして。」
と挨拶をした。

フジオ祖母はにこやかに
「よく来てくれたねぇ。ありがとう照れ
と言ってくれた。

私は勝手に、もっとキツそうな人をイメージしていたが、とっても可愛らしい人だったラブ

まさか、初めて会ったフジオの家族が
フジオ自身も20数年ぶりに会うフジオ祖母だなんて!
数ヵ月前まで想像も出来なかった。

帰り道、フジオは祖母との会話を話してくれた。

フジオ「お父さんの話、色々聞けた!写真も見せてくれた!」
嬉しそうにフジオ父の写真を写したものを見せてくれた。

確かに目元がフジオと似ていた。
本当にフジオのお父さんなんだなぁ。。。

フジオ父は脳梗塞になり突然倒れたらしい。
仕事も出来ず入院生活になってしまったため、家族への負担を減らすため離婚をしたらしい。
そのまま40代で亡くなってしまったとのことだ。

フジオをフジオ祖母に会わすことが出来て良かった。

私がフジオのために出来る最後のおせっかいかもしれない。

フジオにとって、私と付き合ってきた5年間が意味のあるものになってくれたら嬉しい。

素直にそう思った。