フジオとはほぼ毎日連絡をとり、
たまにご飯行ったり出掛ける関係。
付き合ってはいない。
今後フジオとの関係がどうなるか分からないが、私には気になっていることがあった。
それは、フジオの祖母のこと。
結局、手紙は返ってこなかったようだが、
フジオは会いに行きたいと言っていた。
フジオの祖母もいい歳だろう。
何が起こってもおかしくない。
せっかく居場所が分かったのに、このまま会わなかったら後悔するだろう。
本気でフジオが祖母に会いたいなら会わせてあげたい。
会わせることが出来たら、
フジオが今後他の人と付き合っても
私は少し特別な存在になれるのではないかとも考えた。
私はフジオに
「もしフジオが本気でおばあちゃんに会いたいなら私が車運転して連れていってあげる」
と提案した。
もちろん、フジオの返答は二つ返事。
私達は早速、フジオ祖母が住んでいると考えられるA県へ向かった。