私がフジオと別れることが出来なかった1つの要因は、
自分に自信がなかったからだ。
女子力も低く、大して可愛くもない、もう若くもない。しかも乳癌の私を一体誰が好いてくれるのか。
こんな風にずっと考えていた。
しかし、フジオとの関係はこのままでいいはずがなかった。
私はついに、自分がどれだけ通用するのか婚活をやってみようと思い立った。
フジオにも
「私、婚活やってみようと思う。フジオとはしばらく連絡しない。」
と宣言した。
フジオは
「俺には何も言う権利はない。nanaminはちゃんとモテると思うよ。婚活やってみればいいよ。」
そんなこんなで、フジオとも中途半端な関係のまま私の婚活がスタートした。