そして彼の予約してくれたお部屋に案内されました
いくつかのお部屋に分かれてるスイートルームだったので
そのうちの手前のお部屋に春馬くんに連れて行かれて
テーブルの前まで手を引かれて
「ここに立っていて、良いよって言うまで目を瞑っていてね」
と言われました。
もう内心は本当に緊張していて…
言われるままに目を閉じていると、
彼が遠くから近づいてくる音がして
「のどかちゃん、目を開けていいよ」
と言われたので目を開けました。
すると目の前に、今まで見たことないくらい大きくて
真っ赤な薔薇の花束を持った春馬くんが立っていました。
それを見て、春馬くんが何かを言う前から
泣いてしまって…
でも春馬くんは笑ってくれていた気がします。
春馬くんが
私のこういうところが好きな事や
これまでの思い出を話してくれて、
そして「結婚してください」と言ってくれて
花束を渡してくれました。
泣いてしまって嬉しい事も沢山言ってくれたはずなのに
驚きすぎて半分くらいしか覚えていなくて
気の利いた返事もできずただこくこく頷いて
「うん。もちろん…!」と返事をしました。
その後、テーブルの上に箱が置かれていることに気がつきました。
「じゃあここに座ってね」
と言われて、彼がリボンを解いて箱を開けてくれて
指輪を私の左薬指にはめてくれました。
それが一緒に指輪を選びに行った時に
1番似合うと言ってくれていた指輪でした
でもそんな事よりも何より
これまで出会ってきた人の中で1番好きな人に
結婚したいと思ってもらえたこと
それを伝えてもらえたことが
本当に本当に嬉しくて
この瞬間だけは自分が一番幸せなんじゃないかなと思ってしまいました🥲✨