先月の海外旅行の際、携行した『宮尾本 平家物語』。
海外に行く時は大体歴史モノを何故か買ってしまう。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ
あまりにも有名な冒頭の綴り。
まあ、最近ですと堀江元社長とか、TK(小室哲哉)とか、
とかく 「成功→転落」 を連想させるものです。
まあ、日本は昔から「嫉妬」の文化が根強いというか、
成功した人を尊ぶ傾向が薄いですよね。
転落した際に揚げ足を取るが如く、嘲笑するというか。
どちらかというと「判官びいき」の傾向が強いのかな。
(これは源義経ね)
でも、、男だったら一度でもいいから栄華を極めてみたい、
その結果、多少驕っても仕方ないかな・・・
・・・と邪念まみれで、若き平清盛に感情移入しています。
『宮尾本 平家物語』 は台頭する武家勢力だけではなく、
天皇家や摂関家、宮中の恋愛模様から権力争いまで、
絵巻物みたいに描かれていて飽きさせませんね。
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