英語の発音を向上させようと思った時に
自分で出来る基本学習法として
英語の音のシステムを理解する、ということがあげられます。
英語に限ったことではないのですが
言語の音というのは
単音レベル→音節レベル→フレーズや文節レベル→会話レベル
というように分けられます。
ただ、発話者がこういう区分けで言語を体験するのではないため
第一言語と第二言語の係わり合いで生まれる
学習者の苦手な音の発音改善に取り組む場合を除き、
小さい単位(単音レベル)から理解していくのではなく
大きい単位(会話レベル)から理解していくのが良い、と
(一般的には)言われています。
「第一言語と第二言語の係わり合いで生まれる学習者の苦手な音」
というのは、例えば母国語が日本語の英語学習者にとっての
英語のthの音だったりRの音のことですね。
ですので、ここではサラッとですが
大きい単位からの英語の音システムを紹介させて頂いて、
またどういうことに注意して
例えば自分で行う音読だとかに応用させていけば良いのかを
お話させて頂きますね。
*文節を考える
「息継ぎの場所」と考えると分かりやすいかもしれません。
日本語と同様に個人差はありますが、会話内容や文章内容により
息継ぎの場所で意味が変わってくる場合があります。
文の内容だけでなく
発話者の話す速度によって文節が変わったりしますし
(早口な人は文節の区切りが少ないと言われています)
逆に、政治家など公共の場でスピーチをする人は
文節を多く区切る傾向にあります。
また、イライラしている親なんかも子供相手に
Do / this / right / now!
と全ての単語を文節として区切り、強調しながら話したり。
*目立つ場所を考える
文節の中でも、特に強調されている音節があるものです。
同じ文章でも、どの部分が強調されているかで
意味が変わってきたりします。
強調の仕方というのは、声のボリュームをあげるだけでなく
音節を長めに発音したり、という方法でも行えます。
*イントネーションを考える
イントネーションというのはメロディーやピッチの動きのことです。
方言などによってイントネーションが異なるのですが
基本的な規則は、方言などに左右されません。
例えば、基本的に疑問文は語尾が尻上がりのイントネーションです。
でも、疑問文でも語尾のイントネーションをあげない場合もあります。
イントネーションは、話し手の感情など
言及されないメッセージを伝えると言われていますが、
「この時は必ずこういうイントネーションだ」と
決め付けてしまうことは出来ない、と言われています。
洋画や海外ドラマで
イントネーションがどのように使われているのか
少し気にするようにしてみてください。
*リズムを考える
英語のリズムは「stress-timed」と呼ばれるものです。
これは、ストレスが規則的な感覚で付けられるということです。
音楽の「表拍」と「裏拍」のイメージですね。
基本的に、内容を持つ単語(名詞や動詞など)が表拍で
補助的な単語(冠詞や代名詞、前置詞など)が裏拍となります。
*弱くすることを考える
イントネーションやリズムを考えた際、
強調する音節や単語があるというお話をしましたが
逆に弱くする音節や単語もあります。
そういったものが Reduced Speech と呼ばれます。
弱くするには、単語発音を短くする方法と
母音を発音する時に必要以上に口の筋肉をリラックスさせ
力を抜かせる方法があります。
(母音の音自体が変わります)
また、強調している音節や単語のおまけとして
サッと手早く発音してしまう方法も。
*前後の音のくっつき方を考える
有名なお話ですが、米英語では特に
前後の音がくっついて発音されることが非常に多いです。
例えば She changed it. という文章でしたら
changed-it ではなく change-dit と発音されます。
その方が発音しやすいんですね。
*子音を考える
子音を考える際、発音記号を理解する必要があるかを考慮します。
ある程度の英語力を持ちたいのであれば、
私個人の意見としては
発音記号をなんとなくでも理解できたほうが良いと思います。
全てを理解出来なくても
手元に発音記号をチェック出来る情報源を置いておくのは
お薦めします。
また、子音というと
th だったり th の、R だったら R の発音が孤立した状態で
練習されることが多いのですが、
その音だけを発音することが出来ても
実際に会話速度で話している時に
その発音がきちんとなされていないと意味がありません。
また、私達日本人が特に気をつけたいのが
英語の子音の重なりを発音する時の母音の扱い方です。
日本語では「ん」以外の子音は
子音+母音という形を取り、例えば k+a となるわけですが
英語での strength という単語の g(発音ではk)の部分は
あくまでも k であり、k+u ではないのです。
日本語では テキスト(te-ki-su-to)であっても
英語では te-k-s-t なのです。
(厳密には テ の発音の母音は e ではありませんが
アメブロは発音記号用特殊記号に対応していないようですので
e で代替しております。)
*母音を考える
恐らく、私達日本人にとって
子音の発音よりも難しいのが母音の発音です。
日本語には母音が5個しかないのですが
英語には母音が14個(数え方によっては15個)もあります。
また、日本語の母音は pure vowel と呼ばれるもので
いかなる文章内でもその音が変わることはないのですが、
英語には二重母音というものがあります。
例えば I の ai という発音ですが
これは日本語的に考えると「あい」なのですが
英語的には、そこまではっきりと「い」の発音に移行せず
もっとなめらかに調音器官を動かす感じです。
英語ネイティブにとっては
聴覚的に「二重母音は一つの母音として認識される」と考えると
日本語的「あい」との違いが分かりやすいかもしれません。
英語の母音の難しさは、
その発音がスペルからは分からないという点もあります。
また、弱くされた音節内の母音は
その性質さえも変わってしまうことがあるのです。
幸い、そこまで一つ一つの母音発音に神経質にならなくとも
伝わる意味の方が大きいです。
逆に、一見英語がどんなに流暢に話せている人でも
単語レベルの発音はあまり良くない、というのもよくある話です。
*単語内ストレスを考える
英単語には、単語内でも強調する箇所というものが存在します。
長い単語になると、それがいくつも存在することがあるのですが
その中でも「ここが1番強調される」という箇所があります。
日本語では、単語内にはそれほどストレスを置かず
どちらかというと平坦な道を運転している感じですが
英語では、でこぼこ道をガタガタと運転しているかのように
動きを感じさせるものがあります。
その中でも、いくつか基本パターンがあります。
1)ストレスは Root に置かれることが極端に多く、
Prefix に置かれることは極端に少ない。
例)beLIEVE, preDICT
2)複合名詞(2つの名詞を組み合わせて作られた名詞)では
1つ目の名詞にストレスが置かれることが多い。
例)AIRplane, BUS stop
3)Suffixは
A)ストレスの影響を全く受けない場合もあり、
例)BEAUty → BEAUtiful
B)1番強いストレスを持つ場合もあり、
例)trusTEE, enginEER
(フランス語出身の単語が多いです)
C)ストレスの位置を移動させる原因となる。
例)SEquence → seQUENtial
(Prefix や Root、Suffix に関する説明はこちらをご覧ください)
前半部分はこちらの動画でもご紹介しています。
具体例もありますので、良かったらご覧くださいね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
ミツイ 直子
