ゲッコーのファンデルワールス力


観てきました、『第9地区』。
アリスの客が殆どだったらしく、土曜の夜だというのにガラガラうっひゃー。
感想は…面白かったです。
見た直後「結構良かったね」→数時間後「もう1回観たいかも」→今「あれ?なんかすごい映画じゃね?」と、なんだかじわじわきております。

舞台が南アフリカって時点で、アパルトヘイトをモチーフにしてるのは明らかなんだけど、でも社会派的メッセージ性とか、そんな小難しいこと考えて観る必要はない!と、個人的には思います。だってこれ、B級娯楽映画だから!超娯楽!

とはいえ、差別という問題は物語の中ですごく重要な役割を果たしてます。主人公は、どう見ても主人公っぽくない、普通のおっさん。

エビ宇宙人難民を第10地区に移動させる為に、割と酷いこともへらへらやっちゃいます。まあ、特別いい奴じゃない。でもきっと、普通なんですあれが。だからこそリアル。特に序盤は、地球人側からの視点で、エビ宇宙人がどれだけ下劣な奴等かってことを見せてるし。

でもある事情から、視点が宇宙人側、差別される側に移っていくと、観客は今度は地球人の野蛮さに気付かされるわけです。

ただ、それでも主人公は、そこで「いい奴」にはならず、ただただ自分が生き伸びる為に必死で、自分のことしか考えてない。でもだからこそ、ラストの展開がアツい。

B級的なバカさってところに関しては、この映画、序盤はハンディカムでのドキュメンタリータッチの映像で、結構リアルな演出になってるんですが、そのお陰で、可笑しな要素の「本気なのか冗談なのか分からない度合い」が絶妙で、そこがツボ。

でもこれ、決して万人ウケする映画じゃあないです。ブラックユーモアとかグロ表現とか、B級的なノリが楽しめない人には、辛いかもしれない。特にそういう方は、ポップコーンとコーヒーは買わないように!嫌がらせのようなシーンが出てきます(笑)。ポップコーン食べてた隣のカップル、終演後に見たら、殆ど減ってなかったし。(笑)

個人的にはオススメ。でもデートで行くならアリスの方にしとけ!