帰りしに美しい人 | anyway...

帰りしに美しい人

帰宅途中に美しい人に出会いました


デッキの上で寝そべるその人は、

つやつやとした髪に、ほっそりした手足

つぶらで、でも、少し緊張した瞳

片方の瞳だけ、ふさぎがちなのは、怪我のせい?


目が合って、身を硬くする彼女

「この人危険はないかしら???」

三角の耳に髭をぴんと張り詰めて私を見つめる


美しいから、近づきたい気持ちをこらえて、

彼女が許してくれる範囲で微笑んでみる


見返す瞳


ぎりぎりの距離で交わす視線

それ以上近づけば、彼女はきっと走り去ってしまう


何もしないわ、とつぶやいて、その場を離れる私


歩きながら、美しい、その小さな猫が、

私の心を幾分か元気にしてくれたことに

くすぐったくなりながら