寄付することだけが被災地支援? 実際に現地に旅することも実は復興支援に繋がる……。2019年はそんな“ホープツーリズム”をテーマに旅先を選びたい。そこで、トラベルジャーナリストの寺田直子さんが、エリアごとに女性におすすめしたい話題の新スポット、地域活性を象徴するイベント、買うべき現地発祥アイテム、泊まるべき宿などを厳選してセレクト。第一回目は年明けから楽しめる理想的な広島の週末旅プランをご提案。
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この時期ならではのイベントが「牡蠣まつり」。広島市や大野、呉市など県内各地で行われ、地元の人たちにも大人気。なかでも観光+牡蠣が両方楽しめる「宮島かき祭り」は観光客にもハズせません。宮島桟橋前広場を舞台に牡蠣が一番おいしくなる2月の第2土・日に開催。焼きはもちろん土手鍋、フライ、シチュー、雑炊にお好み焼きと味わいのバリエーションも充実。しかもお値段もお手頃!亜鉛、鉄分や体内の酸化を予防する注目のミネラル、セレンを豊富に含む牡蠣はアンチエイジングにも最強。美味しい旅は美しくなる旅でもある。
石段の続くレトロな街並みとそこから見渡す瀬戸内のとろんと眠たげな海のきらめき。ノスタルジックな時間旅行が楽しめるのが尾道の魅力。女子旅気分でのんびりお散歩もいいけれど、四国・今治まで瀬戸内に点在する島々をつなぐ「しまなみ海道」をアクティブにロードサイクルするのも代謝が落ちる冬のエクササイズには最適。そんなサイクリストや観光客の拠点として誕生したのがここ。自転車ごと部屋に泊まれるサイクリストのためのホテルのほかに尾道、瀬戸内の食材や商品をとりそろえたセレクトショップ、海を望む瀬戸内グリル&ワインのレストランやカフェを併設。デザインは広島出身の谷尻誠さんと吉田愛さん率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd」。現在、岡山県出身インテリアデザイナー・片山正通氏と共にを立ち上げ2018年12月31日まで募金を募っています。ふるさとへの愛あふれる活動はデザインにとどまらずモノを超えた人との縁へと深まっている。
呉の中心からバスにゆられておよそ30分。そこから「日本で最も短い定期渡し舟」と称される音戸の渡船に。片道たった3分。乗船料の100円は直接、船頭のお父さんに渡します。対岸には旧道沿いに広がる昔ながらの町並みが。小さな路地をさまよえばタイムスリップをしたような懐かしさに包まれる。その古い町並みにあるのが「天仁庵」。
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130年続いた呉服店を改装したレストラン&カフェ。若手作家さんの作品を集めたクラフトギャラリー「ゆらぎ」やジャパンメイドにこだわった雑貨、オーガニック食材などのショップも併設。12月7日には向かいにケーキ、焼き菓子(写真)などをそろえたスイーツ店「ディミニッシュ」もオープン。音戸の古きよき魅力を守りながら、旅する私たちも含め多くの人たちが集い、豊かな時間を過ごす空間はホッと心がなごみます。過去から続いてきた文化を今へ。そんな橋渡しをする愛すべき場所。