2/16~2/20の5日間、北海道1周の旅に出ていました。
今回は、4日目にあたる2/19に訪れた屈斜路湖、摩周湖、然別湖の3つの湖を紹介します。
この日は川湯温泉に宿泊したあと、まずはバスで屈斜路湖に向かいました。
JR摩周駅まで向かうバスなのですが、途中の「砂湯」という場所で15分間停車するため、途中下車して屈斜路湖のそばまで行くことができます。
ここは「砂湯」の名の通り、砂浜を掘ると温泉が出るようです。
冬季はほとんどの湖が全面的に凍ってしまう北海道ですが、屈斜路湖の砂湯周辺は水温が暖かく凍らないため、白鳥たちが集まって水浴びをする憩いの場になっています。
白鳥って警戒心の強いイメージだったのですが、ここの白鳥は人馴れしているようで、こんな近くでツーショット写真が撮れます…いや、いっぱい居るのでツーショットじゃないですね笑
☆乗車記録
屈斜路バス
区間:大鵬相撲記念館前(9:05)→砂湯(9:30)→JR摩周駅(10:00)
料金:弟子屈えこパスポートを利用(2日券1500円)
※弟子屈えこパスポートについては↓
※JR川湯温泉駅⇔大鵬相撲記念館前(川湯温泉街)のバスも利用できるので、川湯温泉に宿泊する際は温泉街に向かうバスに乗車する時に購入すると2日券を最大限活用できてお得です。
JR摩周駅にやってきました。
駅前には足湯があるので、次のバスまでここでのんびりすることにします。
ところで、ポケモンGOをしていて気づいたのですが、ここの住所は「摩周町」ではなく「弟子屈町」なんですね。
「摩周」という言葉には地名のような知名度がある(だじゃれじゃないよ)のですが、実際に「摩周」という名前が使われているのは摩周湖とJRの駅名だけで、地名は別の名前なのです。
ちなみに、ここJR摩周駅も元々は弟子屈駅だったのですが、摩周湖という名前があまりにも有名になりすぎてしまったので摩周駅に改称されたそうです。その証拠に、摩周駅の1つ隣の駅は「南弟子屈」駅として改称されずに名前が残されています。
バスガイドさんの話だと、町名も摩周町に変更するべきという意見も出ているとか。
JR摩周駅から摩周湖バスに乗り換え、終点の摩周湖に到着。
☆乗車記録
摩周湖バス
区間:JR摩周駅(10:30)→摩周湖第一展望台(10:55)
料金:弟子屈えこパスポートを利用
そして、バス停裏の展望台を上ると…
そこには摩周湖の絶景が広がっていました。
摩周ブルーとよばれる独特な深青色が美しいです。摩周湖はかなり深いうえに透明度も世界トップレベルで高いので、そのような良い条件が整った環境だからこそ見れる景色なのでしょうね。
ちなみに、帰宅後に北海道出身の父にこの写真を見せたら、冬の摩周湖がこれだけ晴れた良い環境で見れるのは珍しいよと言われました。実際、摩周湖に限らず冬の北海道は綺麗に晴れる日はそれほど多くはなく、私自身も過去に何度も大雪による交通障害に巻き込まれていますから、冬季に天候に恵まれて何一つトラブルがなかったのは今回が初めてのような気がします。
誰でも簡単に見れるわけではない、運に左右されるものだからこそ、道東の冬景色は「神秘」などと呼ばれているのかもしれません。
湖周辺の木々は凍っていました。
風が吹くと木の枝を覆っていた氷の粒が舞い散って、とても綺麗でした。
私がよく行く秩父の湖は、谷を流れる川をダムで堰き止めて作った人造湖ですので標高はあまり高くはないのですが、ここ摩周湖は火山活動によって生まれたカルデラ湖なのでかなり高いところにあります。
湖ももちろん絶景なのですが、後ろを振り返ると反対側もあたり一面に釧路平野が広がっていて、こちら側の景色にも圧倒されます。
帰りのバスまでの時間は30分。展望台だけでなくおみやげショップもあり、あっという間に時間が過ぎて行きました。
☆乗車記録
摩周湖バス
区間:摩周湖第一展望台(11:25)→JR摩周駅(11:50)
料金:弟子屈えこパスポートを利用
タイトルの内容はここまでですが、
この先にも紹介したいことがあるので、もう少し話を続けることにします。
摩周駅からはJR釧網線に乗り換えて釧路を目指します。
釧網線の網走側では、
車窓から流氷が見えることで知られていますが(写真は前日の2/18、北浜駅で撮影)、
釧路側では、釧路湿原のど真ん中を通っていきます。
そのため車内から野生動物が見られるのも珍しくはありません。
今回はシカしか発見できませんでしたが、2年前に乗った時にはタンチョウの群れやキタキツネなど、様々な種類の動物たちに出会いました。釧網線はまさに天然のサファリパークって感じです。
☆乗車記録
JR釧網線 快速「しれとこ摩周」
区間:摩周(12:16)→釧路(13:33)
料金:北海道フリーパス5日間用を利用(※旅行会社経由での購入となります)
釧路駅からはスーパーおおぞらに乗り換え。振り子式の車両でスピードも出すので乗り心地はとても悪いです。
釧路駅で駅弁を購入しましたが、乗り換え時間が短い上に改札外でしか売っていないので、かなり慌ただしい乗り換えとなりました。日によっては摩周駅でも駅弁を売っているので(この日はお休みでした)、このルートを使う場合は営業日であれば摩周駅弁を購入した方が良いと思います。
☆乗車記録
JR根室線 特急「スーパーおおぞら8号」
区間:釧路(13:39)→帯広(15:19)
料金:北海道フリーパス5日間用を利用
帯広駅に到着。降りるのは何気にお初です。
駅前はそこそこ発展しています。旭川駅くらいの規模はあるでしょうか?
帯広駅から再びバスに乗り、この日の宿がある然別湖にやってきました。
☆乗車記録
北海道拓殖バス 然別湖線
区間:帯広駅バスターミナル(16:00)→然別湖(17:40)
料金:VISIT TOKACHI PASSを利用(2日券2500円)、通常運賃は往復2900円
※VISIT TOKACHI PASSについては↓
https://easthokkaido.com/visit-tokachi-pass/
モデルルートが多数掲載されているので帯広周辺の観光に便利です。
然別湖では冬の期間中、凍った湖の上に然別湖コタン(https://kotan.jp/index.html)という氷でできた村が登場します。
ここから先は完全に湖の上です。
氷上露天風呂もあります。
マイナス10度くらいあるので痛いくらいに寒かったのですが、湖のど真ん中ということで余計な明るさがないので、温泉に浸かりながら見る星空がすごく綺麗でした。
本当にプラネタリウムで見る星がそのままぜんぶ見えるって感じで、星ってこんなにたくさんあるんだなぁって。東京のような明るい場所だと、これらの小さな光のほとんどが大きな光に埋もれて見えなくなってしまうんですね。
そして主目的はこれ。氷上アイスバー。
まるでアナ雪のような映画の中の世界に来たようで、不思議な感覚になりました。
氷の建物の中で、氷のグラスに入れて飲むカクテルは、見た目も味も特別な感じがしました。
これらの建物も、グラスも、すべて氷で手作りで作っているので、春になるとすべて溶けてなくなってしまいます。毎年手作りで作っているので、毎回違う形のアイスバーが出来上がるそうです。
ところで、これも後で親から聞いた話なのですが、然別湖には昔家族で泊まりに来たことがあったらしいです。確かに、然別湖に出るところのトンネルの光景にどことなく懐かしさは感じたのですが、まだとても小さい頃でしたから、湖の名前なんて当時は気にもしていなかったようです。
そして、その時に泊まっていたホテルを調べてみたら、数年前に閉館していてさらに驚き。今回泊まる「風水」さんが然別湖畔に残る最後のホテルです。
秘境ともいえる場所に立地し、アクセスがしづらい然別湖ですが、コタンは地元の方の想いが詰まった素敵な空間でしたから、これからも末永く続いてほしいですね。
私もいつかまた、今年とは違う形のアイスバーへカクテルを飲みにここに戻ってきたいです。
今日もご覧いただきありがとうございます。