今日は、大学の卒業式があったわけよ。
ウチにとってこの4年間っていうのは、決して楽しいものではなかった。だからずっと、この日が来るのを待ち続けていたんだ。
でもね、ここに来て少し迷ってる。本当にこの道でよかったのかと。他の人が進んでいる道を選んだ方がよかったんじゃないのかと。
いや、もう何を言っても遅い。最後の仕事をするとしよう。いつものように気配を殺し、ひとり静かに消えていくのさ・・・。
と、思っていたが。会場でゼミの仲間と遭遇した。
大学の卒業式というのは面倒で、午前中に全体の式があって、午後から各学部ごとの式があるんだ。それもわざわざ場所を変えて。
その式の間が2時間半も空くから、どうするか聞いたら、大学に向かうらしい。
話によると、入学のときに払った金が3万円も返ってくるんだと。
ナニッ!3万円?
全く聞いてないぞ、そんな話。ホント大学は不親切だからなぁ。
それでゼミの仲間が、教授に挨拶していこうというので、挨拶することに。
教授はちょっと驚いてるみたいだったね。ウチのゼミは最後までドライだったからなぁ。
コンパだって1回しかやらなかったし、卒業旅行もなし。
今日だって式のあとにパーティがあるんだが、ウチのゼミだけ不参加だ。
まぁ別に文句が言いたいわけじゃない。あまり深く干渉しないという姿勢がウチにとっちゃ心地よかったわけで。