与那国島の名産品?には「花酒」という泡盛の度数60度の酒が有名です。
あんな小さな島に酒造会社が3社もあるんですから。
その内2件を見学して来ました。

行ったところは 入波平酒造所 国泉泡盛合名会社(どなん) です。
狭い島の道を挟んで向かい合って建っており、どうも親戚?らいしです。
お伺いした時間帯が作業の真っ最中だったこともあり忙しそう(っ言っても従業員が大勢いるのではないです。)だったのですが入波平酒造所では奥さんが作業所内をくまなく見学させてくれました。
忙しい理由の一つには、石垣島とを結ぶフェリーの入港に合わせて積み込む荷物の準備だとか。

入波平酒造所
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どなん
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最近は東京の酒屋さんでも多くの泡盛を販売しており「どなん」なんかも入手することが出来ますが、実際製造しているところでは今でも瓶詰めまでほとんど手作業でやっているのには驚きました。
今の時期はまだ気温がそんなに高くないので作業しやすいそうですが、これから暑い時期を迎えると、お酒の発酵が進みすぎる為、発酵槽には冷却装置を入れて常に冷たい水で冷やしながら発酵させるのだとか・・・

花酒の60度ですが、実はもっと度数の高いお酒(80度)が最初の蒸留で出てくるのだそうですが、これは冠婚葬祭の時親族があつまるような特別な時にしか使わないとのこと。巷で販売している泡盛は、どれも水等で30度や25度に薄めているとのことです。
奥さんが言うには60度の泡盛を自分の好みに合わせて水で割って飲むのが美味しいとのことです。

度数の高い(60度以上)お酒は、どうやら地元の風土習慣に関係しているらしく元来の使用方法は「保存」用アルコールとして製造していたとのことです。簡単に言っちゃうと、人が死んだ時、こちらでは埋葬方法が土葬が主流で、亡骸の保存に度数の高いアルコールが必要なんだとか。
酔いを求めて度数の高い酒を飲むのとはちがうようです。

「どなん」と「舞富名(まいふなー)」
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