名前忘れたアイツ。

名前を忘れてしまったので仮にカマタくんって名前にしよう。

カマタくんは今は多分いい人になってるだろう。

カマタくんは一個上の子だ。


当時は嫌なやつだった。

小学生の頃いきなり後ろから同級生のズボンを脱がせてパンツ一丁にさせて喜んだりしているようなやつだった。

「コイツ嫌なやつだな」

と俺は陰ながら思っていたが
何故だか俺は気に入られてよくつるまされていた。

その時はカマタくんと越智くんという子とおれの3人でいることが多かった。

ある日、事故が起きた。

その日は3人で野球をしていた。

もちろん野球は二手のチームで分かれてする競技なので野球の真似事だった。

越智くんがピッチャー、カマタくんがバッター、俺がキャッチャー。


つまりカマタくんのためのバッティングセンターごっこといった方が正しい。

俺はなんか嫌な予感がしてたので、カマタくんからちょっと離れてキャッチャーをしていた。

そしたらカマタくんが
「もっと寄れ」
とかいうんですよ。

バカですね。


案の定フルスイングで顔面パカーンですよ。

しかも金属バットで。

もちろんフェイスガードやらヘルメットなどしてないんでえらいことになりました。

目尻のあたりを切ってしまい、7針ほど縫いました。


近所の岡崎外科に爆弾青木先生が連れて行ってくれたんですが、そこの医者麻酔しないでやんの。

そのまま7針縫いました。

爆弾青木は「タカ◯ガンバレ!」とか叫んでたけど、まず麻酔をしてくれるよう頼んでくれと思ってた。


家帰ったらカマタくんのお母さんとカマタくんがメロン持って謝りに来ましたとさ。

それ以降めっきり大人しくなったカマタくん

すっげー怒られたんだろうな。

その後なんかすぐ転校してったのでよくわからないがいい人になってるに違いない。