ジャン・ルノワールが亡くなった2月12日の次の日に息を引きとられたという鈴木清順監督を深い深い悲しみとともに追悼いたします。八十年代にもっとも映画を見ていたものにとって、わたくしはもちろん「鈴木清順共闘会議」のことを伝え聞くだけの遅れてきたものにすぎませんが、ときならぬ清順ブームの中、渋谷の天象儀館で見た『ツィゴイネルワイゼン』は、もちろんその年のわたくしのベストワンでした。そして、池袋の文芸座で上映されたオールナイトにはもちろん仲間たちと駆けつけ、当時は何かといえば清順さんの作品の話しをしていました。あなたは、わたくしに映画のもつ自由さについて教えてくださいました。自分のブログでは何回かしか記事にしておらず申し訳ありません。繰り返すことしかできませんが、深くご冥福をお祈りします。