1945年、ジョージ・シドニー監督。原題は、”Anchors Aweigh”。

スピルバーグの『ブリッジ・オブ・スパイ』は、いかにも長すぎると思いながらも、12月に海外へ行った際にも飛行機で2回見たし、映画館でも見たし、今回も飛行機で2回見てしまった。冒頭のマーク・ライランスが鏡を見ながら自画像を描いているシーンで、マーク・ライランスはなぜ、自画像とは違って、ネクタイを締めているのだろうとか(捕まるときの下着姿とのコントラストなのだろうか)、それと裁判官が鏡を三つも見ながらタイを締めるシーンとはどう関係するのだろうとか、登場人物の帽子がどこにどのように置かれているかとかを見ていた(冒頭のライランスが尾行される地下鉄のシーンも乗客が帽子を被っており、この映画では帽子が印象的だった)。しかし、それも見終わってしまったので、何か他の作品を見ようと思ったら、この『錨を上げて』があった。特に、思い入れがある訳ではないが、見てしまった。

主演男優は、もちろん、ジーン・ケリーとフランク・シナトラである。主演女優のキャスリン・グレイソンは、『ショー・ボート』でエヴァ・ガードナーと共演している。私生活でも二人は良い友達であったという。

この映画、ジーン・ケリーが『トムとジェリー』のジェリーと一緒にダンスをするシーンがあって有名である。もともと、ミッキー・マウスと踊る予定だったらしいが、さすがにMGMの映画にミッキー・マウスが出演することは拒否されたらしい。


Gene Kelley With Tom and Jerry (YouTube)