49、絶対に釣りをしてはいけない2——鉄の剣魚に釣られる地獄



判官が夜叉にこの霊を連れてくるように指示しました。霊はまだ気絶状態で、夜叉に連れられてきた時はぼんやりしていて、私は気絶状態でどうやって話すのでしょうかと困惑した表情を浮かべていました。夜叉はすぐに説明しました。今、彼に冥府の回魂姜湯(魂復活ためのスープ)を一杯飲ませて、体温を少し上げて話せる程度に回復させます。話しが終わりましたら、また業風に吹かれて苦しむことになります。


霊は夜叉に冷水をかけられて目を覚まし、回魂姜湯を飲んで、徐々に回復しましたが、まだとても疲れてしんどそうでした。夜叉は彼に、なぜこの地獄に堕ちたのかを正直に話すよう命令しました。


霊:「私は生前、東方のある都市で海産物の干物卸売業をしていて、たくさんのお金を稼ぎました。しかし、私の親友は非常に少なく、周りには本当に心を許せる人がいないと感じ、孤独なタイプです。ビジネス上の仲間はたくさんいましたが、皆互いに利用し合っています。毎日笑顔で接しなければならず、とても疲れていました。私はずっと海産物の卸売業をやりたくないと思っていましたが、ビジネスはずっと好調だったので、お金を稼ぐためだけに続けていました。子供の頃から特に釣りが大好きでした。私がこの地獄に堕ちた一番の理由は、当時、自分がこんなに若くて経済的に裕福になったので、好きなビジネスを試してみようと思ったからです。たとえ損失が出ても大した問題ではないと思い、世界中で特別な釣り具を探し、さまざまな高品質の登山用品や衣類、道具などを探しました。そして、釣り具を専門に販売する店を開き、登山用品も販売しました。


 一か八かの気持ちでこの店を始めましたが、まさかこの釣り用品店の商売が良くて、自信がつきました。同じく釣りが好きな仲間もできましたので、釣りのスキルを広めて会社の売上を増やそうと思いました。


 プロモーションを始めてから、会社の商売は短期間でさらに上昇し、自分の投資が正しかったと感じました。さらに多くの会社や個人、団体にプロモーションを行い、釣りやクルージング、楽しい誕生日パーティー、パッケージプランなどのイベントを開催しました。興味のある仲間たちには、釣りレストランや釣り用品店の開業を手伝い、その後は釣り会社のさらなる発展のため、素晴らしい計画を立てることに集中しようと思いました。


 家産が増え続けたため、住むとこを裕福な人が住む地域に引越しました。私たち家族三人は数千平方フィートの大邸宅に引っ越し、家には数人の使用人がいました。しかし、良い時期は長く続かず、大邸宅に引っ越してから三ヶ月も経たないうちに、息子が敏感になって臆病になり、誰かに殴られると言って常に不安を抱えていましたが、家の中には誰も彼を殴る人はいないです。妻は腰痛と鬱病に悩まされ、毎日怒りっぽくなり、私に不倫を疑ったりして、家の使用人は次々と入れ替わりました。


妻と息子は心理カウンセラーにかかり、薬を飲んだり注射を受けたりしましたが、状況は改善どころか、さらに悪化しました。その後、家の中で少しでも突発的な音がすると、息子は怖がって隠れてしまいます。以前は無邪気で活発だった息子は、強い光を見るととても怖がり、暗い場所を好むようになりました。家の中に日光が入らないように、すべてのカーテンを閉めなければなりませんでした。私たちの夫婦関係がうまくいかず、家では叱られ、気分が悪くなり、毎日友達と飲みに行ったりカラオケでストレスを発散するようになりました。カラオケで一人の女の子と不倫関係になって、彼女を二度も妊娠させ、堕胎を教唆しました。


私は酒食におぼれた日々を過ごして、時には家にも帰らなくなりましたが、心の中では息子のことをずっと思っていました。ある日、酔っ払って熱で倒れて救急車に運ばれ、入院するとすぐに末期の肝臓がんと診断されました。三ヶ月の様々な痛みと苦しみを経て、無念なうちにこの世を去りました、うぅ……何が起きましたかもわからないまま、牛頭馬頭に鉄の鎖で地獄に引きずられてしまいました。


閻王は激怒して言いました。「XXX、お前はなんの罪を犯したか知ってるのか?恵まれた福報を持って人間界に生まれた。それを善用せず、善行を積むことなく、福報を濫用し、殺生や生き物を傷害することをしていた。さらに他の人も誘導したなんて、それは人間の良い本性を深刻に破壊し、慈悲の心を持たなくなる。」


「あなたがこの世で最も酷い悪業は釣りによる殺生だ。まず、孤魂独釣剣海魚地獄で1万年の罰を受けなさい。あなたのせいで営業している釣りの店がすべて閉店するまで、私に会うことができない、終わってから他の罪を裁く」


罪の霊はその時、恐れおののきながら大声で助けを求め、閻王にひざまずいて尋ねました。「私の店はたった8年間しか営業していませんが、どうして1万年の地獄の罰を受けなければならないですか?すべての釣りの店が閉店するまで待たなければならないのは、他の釣りの店と何の関係がありますか?私は株主ではありません。」


冥君閻王はさらに怒りを込めて言いました。「今の人間界にある釣りの店は、あなたの広告宣伝で開店した限り、この陰律の法則においてはあなたが50%、店主も50%負うことになる。店主がさらに2号店を開店した場合、あなたが30%、店主が70%の業を負うことになる。あなたの広告の影響がなければ、これらの殺生業の店は開店しなかっただろう。あなたの広告に惹かれなかったら、冥府もあなたの責任として記録しない。」


冥府の重要な職員はすべて戒律を基盤としています。戒律を守る者は体に光を持ち、戒律の徳が清浄であればあるほど地位は高くなります。本来、あなたは今世で大富豪であり、健康で家業が繁栄するはずです。あなたはかつて大善人であり、布施によって大きな福報を積み重ねてきました。その善行の果報は今世で成熟します。したがって、今世でどの業界に従事しても繁栄し、人間関係も良好で、資産は今の2倍になります。あなたが今世に生まれ変わってからずっと釣りをしていた。学校を卒業してからも海産物の卸売業をしました。あなたが海産物の卸売業で得たお金はすべて福報を減らすことから来ています。


海産物の卸売業は、あなたの今世の福報の半分を急速に失わせました。冥府はすでに何度もあなたの夢の中で、海の生き物に食べられたり、追いかけられたりするよう警告しました。この夢はあなたがこの業界から手を引き、正当な仕事をして、福報を濫用せずに殺生の悪業を続けてはいけないことを示しました。しかし、あなたは全く気づかず、反省や悔い改める心もなく、慢心と貪欲が増え続きました。善行をせずに殺生業の釣りの店を広め続け、人間界の釣りレストラン業界の発展を間接的に推進しています。この因果の負債は、冥府の地獄でゆっくりと苦しみながら返済しなければならないです。


「あなたがこの世で正当な職業に勤めれば、大きな悪行を犯さない限り、特別な善行や修行を積まなくても、あなたの福報は今もこの世で幸せに暮らしているはずで、地獄に堕ちて無限の苦しみを受けることはないでしょう。」


冥君閻王:「孤魂夜叉!」


孤魂夜叉:「はい!」


冥君閻王:「すぐに彼を孤魂独釣剣海魚地獄に連れて、業力を消化させなさい!」


罪霊:「うぅ~うぅ~……今、本当に自分の欲深さを後悔しています。ずっと自分の財産を増やそうとしていましたが、方法が間違っていました。このお嬢さん、私が言ったことを全部書き留めてください。私の友人たちがこれを見て、すぐに改心し、釣りをやめて釣りの商売もやめることを願っています。」


このお嬢さんお願いです!私がさっき言ったことを書き留めてください。私の友人たちはそれを見れば、私が地獄で苦しんでいることはわかります。彼らは私の家庭の事情や私のビジネスプランを知っているので、あなたが書いたことが本当だと信じるはずです。彼らがそれを見れば、必ず改心するでしょう。彼らが早く悔い改めて、釣りや殺生業をやめれば、私が地獄での苦しむ時間を軽減できます。うぅ……誰でも将来は無限の地獄の苦しみを受けたくないです。うぅ……私は本当にここから離れたい、一万年はどれほど長い時間でしょう。うぅ……  

阿玉:「あなたが言っていた都市は知っています。その都市は殺生業が酷いです。あなたはそんな重い業を背負っていますね。『陰律無情』という本を書くのが私の仕事です。あなたがさっき言った内容は、必ずすべて書き留めます。あなたは仏を念じるべきです。仏様の力は慈悲深く、あなたを助けてくれるでしょう。私も『陰律無情』を書く功徳をあなたが早い苦しみから解放できるよう回向します。」


霊:「うぅ~うぅ~うぅ……、今私たちが話している時は、体が苦しんでいても、なんとかその苦しみを耐えながら念仏を唱えることができます。しかし、しばらくするとまた苦しみ始め、痛みが激しくなり、途切れることなく続き、頭がくらくらして意識も朦朧となり、全く念仏を唱えることができないです。うぅ~うぅ~うぅ……どうか、全ての人が永遠に釣りをせず、地獄に堕ちて苦しむことがないよう願います。決して私みたいにこんなに苦痛になって、死んでも終わりの見えない地獄の罰を受けています!うぅ~うぅ~うぅ……


判官:「よし!時間の関係でここまでにします。『陰律無情』という本を書くために、あなたが非常に協力的にデータを提供してくれたことを認め、全ての人が永遠に釣りをせず、地獄に堕ちて苦しむことがないように善願も立てました。では、今あなたに一つの善行を記録し、地蔵菩薩の教えを一度聞くことを許可し、苦しみを一時的に和らげます。」


孤魂夜叉:「はい、判官!今すぐ彼を連れて行きます。」


阿玉:「判官にお伺いしたいですが、なぜあの人はすぐに地蔵菩薩の教えを聞きに行けるのですか?以前に訪れた霊たちは彼よりずっと苦しんでいて、もっと恐れおののいていたのに、どうして判官は彼らに善行を記録しなかったのですか?」


判官:「阿玉、地獄は、実は人が戒律を犯した後に生じる黒い悪業によって成り立ったものです。人が地獄に堕ちるのは自らの行いに引き寄せられた結果です。彼は過去の生であまり精進して念仏の修行をしていなかったが、その過去世で様々な布施を行いました。しかし、理にかなった回向を行わなかったです。行った善業の果報が成熟し、今生が裕福となりました。しかし、彼はその福報を大切にせず、早々に使い果たして地獄に堕ちてしまったのです」


「あなたたち二人も縁があります。先ほどの話しで彼の離欲心を刺激し、彼が感動して善願を立てました。彼の善念が自分を助けて、善行を記録させたからです。私が特別に世話をしたわけではありません。もしあらゆる仏の心を知りたいと思うなら、この世の全ては心が造りだしているという真理を観察すべきです」


判官:「阿玉!今日はもう遅いので、陽界ではもう一晩が過ぎました。先に帰りなさい!また早く来てください。」


阿玉:「阿玉は判官に合掌して礼をし、感謝します!阿玉は必ず早く来ます!」