32、残酷な阿鼻地獄の刑罰、神獣諦聴からの教えは利他の行いを修行すること


     地蔵菩薩様の霊場である九華山

        中国・安徽省


仏様の力に感謝します!白い蓮の花に乗って出発します!


阿弥陀仏!阿玉は判官に合掌して礼をします!


判官にお尋ねします:「今日は地蔵菩薩様が地獄でどのように苦しむものを救っているかを見学したいです。」


判官は言います:「地蔵菩薩様には多くの分身があり、さまざまな地獄で衆生たちを救っていますが、阿玉はどの地獄を見学したいのですか?」


「私は人間界で地蔵菩薩には三つの化身があると聞きました。地獄、人間界、天界、これは本当ですか?」


判官は言いました:「地蔵菩薩様は『地獄が空になるまで、仏道にならない』と誓った大菩薩様です。今、地獄はまだ空ではありませんが、実際には功徳はすでに成就しています。菩薩様は地獄、人間界や天界だけではなく、さらに他の世界でも地獄の苦しむ生き者を救います。他の世界の地獄も同様に空にしなければなりません。菩薩様は分身してすべての衆生たちを救っています。菩薩様の分身は三つだけではなく、何万億の分身があり、さまざまな世界で全ての衆生を救います。地蔵菩薩様は人間界の者と特に縁が深く、地獄に堕ちる人間界のものが多いため、私たちは菩薩様の慈悲深い救いに感謝しなければなりません。」


人間界には多くの地蔵菩薩様の化身がいます。中には生まれたばかりでまだ三歳にもない者もいれば、学校に通っている者、大人になった者もいます。彼らは将来、静かに仏菩薩様の智慧を継承する仕事をし、縁があるすべての生きとし生けるものを救います。中には一生を通じて控えめに人々を助け、誰にも知られない地蔵菩薩様の化身もいれば、道場で正法を広める者もいます。どちらの形であれ、それはすべて菩薩様の便宜な救済手段です。私たちの身近に、地蔵菩薩様の化身が周りに潜んで、身をもって正しいことを示し、静かに私たちに自分の誤った行動を正すよう教えているかもしれません。しかし、私たちは仏菩薩様を識別できず、普通の人間だと思っています。仏菩薩様は自らの身分を明かすことはありません。私たちは地蔵菩薩様のように広大な誓願を持つことを学ぶべきです。菩薩様は衆生を救うことを願い、その願いに基づいて行動します。したがって、仏菩薩様の心は虚空法界に広がり、願いも虚空法界に広がります。菩薩様の願いは虚空法界が尽きても願いは尽きることはありません。例えば、私たちが一度乞食に施すと誓った場合、その願いは一度だけですが、布施の行為は何回も繰り返します。あなたの心の中には、生生世世にわたって乞食に施す種が存在します。願いは一つで、行いは多いです。もし一度でも乞食を見かけて施さなければ、それは願いに反することになります。私たちは地蔵菩薩様のように衆生を救う善い願いを立てることを学ぶべきです。仏菩薩様は常に願いを達成するに行動しています。もし絶えずに行動をすれば、大願成就になります。数々の大願が成就できれば、神通力が生まれます。多くの衆生を救えば、神通力も大きく、福徳も大きくなります。衆生を救い続ければ、神通力も無量無辺になります。無量無辺の神通力をもって、無量無辺の分身をし、無量無辺の世界に行って衆生を救うことができます。


私たちの地獄では、地蔵菩薩様の化身がさらに多いです。前回、あなたが冥光初転法会堂を訪れたとき、地蔵菩薩様は毎日朝、昼、晩に地獄で法を説きます。霊たちが法を聞くと、善根が芽生え、善根の芽生えによって心に悔いが生じます。悔い改めれば、地蔵菩薩様はその霊を地獄から救出します。ある場合、霊の福報が十分であれば、地蔵菩薩様は霊のそばに分身して彼を導くことがあります。これは地蔵菩薩様が地獄で衆生を救う方法の一つであり、毎日無数の罪の霊を地獄から救い出しています。地獄の苦しみを受けている衆生が地蔵菩薩様の救済を受けなければ、恐らくその堕ちる数はさらに増えるでしょう。


もう一つは、地蔵菩薩様が後世子孫の孝行に応じて、彼らの亡くなった親族を救うように便宜な手段をすることです。つまり、後世の人が《地蔵経》を唱え、地蔵菩薩の名を唱え、仏様に礼拝し、仏様に供え、命を救い、仏教経典や善書を印刷して世の人々を教化し、孤独で貧しい人々を救うなど、すべて善に導く行為を行うことで、その功徳を地獄の先祖に回向し、菩薩様はその霊を地獄から救い出します。


地蔵菩薩様はまた、霊の自身が救済される因縁があるかどうかを観察します。中には、霊は親族がいないため、助けを得ることができない場合もあります。しかし、その霊が過去の生でいくつかの善根、福徳と因縁がありました。例えば、多くの出家した者は戒律を犯して地獄に堕ちましたが、戒律を守り善行を行った時期があります。過去の生で地蔵菩薩様を敬仰したり、何気なく静かに聴いたり、地蔵菩薩様の名を念じたりしたことがある者には、菩薩様は自らこのような生きとし生けるものを救います。


私は「それでは、今日は皆が恐れる阿鼻地獄を見学しましょう!今日は地蔵菩薩様が阿鼻地獄に行くのでしょうか?」と言いました。


判官は「地蔵菩薩様はすべての地獄にいきます。阿玉はまだ阿鼻地獄を見学したことがないので、私についてきてください!」と答えてくれました。


阿鼻地獄に行くには、いくつかの通路を通らなければならないです。その途中で様々な苦しみの悲鳴が絶えず聞こえてきました。地獄は極度の悲しみ、恐怖、そして苦痛に満ちています。私が『陰律無情』を書く前に、仏菩薩様が私に真剣に修行するように言った理由が今わかりました。禅定力が弱い者なら、地獄の深刻な負の磁場に飲み込まれてしまいます。ここは本当に人が来る場所ではないです。地獄の苦しむ生きとし生けるものが早く上昇することを願います!もし仏陀様の加護を受けれずにいれば、大半のエネルギーを消耗されてしまいます。仏陀様の力に感謝します!この仕事をしっかりと行い、仏陀様の恩に報います!


その時、私の心拍が加速し始めました!超恐ろしい声が聞こえてきました。ここは人がいないように見え、非常に簡素で、邪淫地獄のように近代的ではなく、この地獄の扉は厳重に施錠されています。わあ!温度がとても高い!すごく暑く感じます!


判官は言いました。「ここにいる霊は出ることができません。この地獄に来る者はすべて悪行が満ち溢れた霊で、地下の溶岩の温度は千度を超え、まさに我々の地獄における極刑と言えます!」


わあ!千度超え?怖すぎる!『陰律無情』を書くために、勇気を出して見てみましょう!仏陀様の力を頼って、私は阿鼻地獄の小さな鉄の窓から中を覗くことができます。この地獄はあまり大きくなく、形は人の鼻のようで、中には黒い穴があります。この黒い穴は地下のマグマにつながり、そのマグマから煙を上げ、非常に熱そうに見えます。罪の霊は、煙をするマグマに煮込まられた後、上に投げ出されます。投げ出すとは、他の場所に投げるのではなく、熱い煙の上に投げ出されて焼くことです。「霊体はまだ回復しておらず、極度の苦痛の中で悲鳴を上げています。そして再び熱い溶岩に吸い込まれて苦しむことです。この時、霊体は再び悲鳴を上げます。阿鼻地獄はこのように途切れることなく苦しみ続け、本当に悲惨です!


先までは黒くて暑かったのに、どうして突然、涼しさを感じるのでしょうか。見上げると、尊敬する地蔵菩薩様が降臨されました。地蔵菩薩様に敬礼します!今日の地蔵菩薩様は慈悲の姿ではなく、立って怒った顔をする地蔵菩薩様の姿を示しています。地蔵菩薩様の後ろ光は大きな円形の金色の光輪をし、足元には青い蓮の花があり、その下には燃え盛る火があります。しかし、この火は蒸し暑さを感じさせるものではなく、むしろ妄想を取り除く感覚をさせます。地蔵菩薩様の左手に持つ宝珠は火のように赤い色、右手に持つ金の锡杖の上には赤い蓮の花が一つ増えました。今日の地蔵菩薩様は魔を祓う威力を持っており、一目見るだけで妄想を抱くことができず、敬意と畏れを感じさせます。地蔵菩薩様のこんなに厳粛な姿は初めて見たのです。道明法師と閔公護法には大きな違いはなく、道明法師は荘厳な比丘の姿をし、両手を交差して降魔印を示しています。閔公護法は合掌して菩薩様の横に立っています。今日の騎座である諦聴は体形が大きくなり、怒りの姿をしています。


突然、地獄の役人が来て、審判で何かが起こったようで判官に処理をお願いしたいと言いました。そして判官は私に自由に見学して問題があれば地蔵菩薩様に伺ってくださいと言いました。私は合掌して判官に感謝しました。


その時、地蔵菩薩様が私に上に飛ぶように合図し、しばらくして阿鼻地獄の扉が開かれました。熱い溶岩が私を傷つけるのではないかと心配され、地蔵菩薩様の威力を頼りに、私は菩薩様の下に昇り、空中に立ちました。その時、閔公護法が阿鼻地獄の重い鉄の扉の前に降り立ち、二人の獄卒が扉を開けて出てきて、すぐに慎重に扉を閉めました。彼らは溶岩が閔公護法の体にかかるのを心配していると言いました。閔公護法は冥王からいくつかの罪の霊を出して阿玉に参考してくださいと言いました。地蔵菩薩様は三つの罪の霊を出すように指示しました。普段の阿鼻地獄では一つの霊も出すことができませんです。獄卒は再び中に入って三つの霊を連れてきました。出てきた三つの霊は、二人の男の霊と一人の女の霊で、彼らは立つこともできないほど苦しんでおり、全く言葉を発することができないです。全身が溶岩で腐蝕されて糜爛しています。とても痛ましい様子で非常に哀れでした。私は見ているだけで泣きそうになりました!


その時、道明法師が地蔵菩薩の手から赤い宝珠を受け取り、呪文を唱え始めました。菩薩の宝珠は大きな光を放ち、阿鼻地獄を照らしました。全ての阿鼻地獄はすぐに涼しくなり、苦痛の声は消え、溶岩も熱くなくなりました。私の緊張感もすっかり消え、安心でリラックスする感じになりました。よく聞いてみると、それは地蔵菩薩の陀羅尼でした。私はこの呪文がとても好きです。法師はしばらく唱え続け、三人の霊は徐々に意識を取り戻し、目を覚ましました。男の霊は地面にひざまずくことができるようになりました。


地蔵菩薩様は言いました。「陽界の上官玉華は冥府の指定する善書『陰律無情』を執筆し、世の人々を悪から遠ざけ、正しい道に戻るよう説得するためです。今、阿玉にあなたがどのように阿鼻地獄に来たのか、生前に何を犯したのかを伝えてください。」男の霊は泣きながら言いました。彼は生前、催淫薬を専門に製造し、自ら邪淫に関する書籍や手淫のDVDを制作しました。生前は多くのお金を稼ぎました。彼の一生はこれらの悪質なことだけをしたと言い、今は自分の罪を認めたので、菩薩様に命を救ってもらうように求めました。地蔵菩薩様は男の霊に言いました。「催淫薬や邪淫書籍のDVDは人の純粋な心性を壊す。特に手淫のDVDは純陽の体を持つ男の子の心性を揺るがす。この悪習がつくと、身体を傷つけ、命を害し、慧命を断ち、地獄に堕ちることになる。それは陰律において、赦されることはありません。陽界で作られた邪淫の商品が完全に消えるまで、あなたは地獄を離れることはできません。」菩薩様の教えが終わると、男の霊は再び連れ戻されました。


次に女の霊が言いました:「私は生前、美貌で高学歴を持ち、口も達者でした。貪欲で傲慢の心が強く、嫉妬心も強かったです。結婚していたが、夫を見下し、義理の両親にも不孝で、常に悪口を言い、辛辣な言葉を使っていました。自分の美貌を利用して多くの不倫関係を持ち、巧みに言葉を使って相手からお金を騙し取ります。その後、相手に自信を失わせて死なせたんです。私が死なせた3人の男性は、閻王のところに訴えました。閻王は彼ら3人に人間界に帰らせて私の霊を地獄に連れてくるよう命じました。阿鼻地獄に来る前に、すでに他の地獄で様々な刑罰を受けました。菩薩様、私を助けてください。外に出してください。出たら必ず改心し、もう人を騙さないと誓います。」


地蔵菩薩は言いました:「あなたは五官が整っているのは、過去の生で仏陀様の前に真心で花を供えたことによる果報だ。口が達者で知恵もあるのは、過去の生でお経を唱え、法を聞いたことによる報いだ。しかし、あなたは傲慢の心で霊性が直線的に下降してしまった。四重の恩徳の広大を深く考え、この阿鼻地獄でしっかりと悔い改めなさい。」地蔵菩薩が言い終わると、女の霊は獄卒にやすで突かれ、悲惨な悲鳴が響きました。


別の男の霊が呼ばれてきました。この男の霊は、生前に偽の薬材を生産して販売し、偽の酒を販売し、武器密売をして多くのお金を稼ぎました。会社がどんどん大きくなり、また他人の名誉を毀損して自分の会社の知名度を上げました。地獄に堕ちた後、彼はすでに自分の過ちを認識していますが、もう手遅れです!


男の霊は言いました:「菩薩様、どうか私を助けてください、お願いです、ここは本当に苦しいです!たとえ菩薩様のそばにいる別の犬でも構いません、私はこの犬の後ろについて、菩薩様のそばで働き者の小犬になりたいです。菩薩様、どうか私を助け出してください!」


地蔵菩薩は言いました:「偽薬材を売り、武器密売をすることは、人の命を深刻に傷つけることで、これは陽界の法律で厳しく禁じられること。陰律はさらに厳しく、寿命が尽きると阿鼻地獄に堕ち、永遠に昇ることはありません。あなたは阿鼻地獄でしっかりと悔い改めなさい!私のそばにいるのは犬ではなく、名を「諦聴」と言う神獣だ。この諦聴は修行をしており、私の心性から現れたもので、六道輪廻から来た動物ではありません。」


「地蔵菩薩様、阿玉は諦聴とお話ししてもよろしいでしょうか?」


「阿玉、どうぞ話してください!」


「南無阿弥陀仏!諦聴!あなたも修行していますね!毎日菩薩様に付き添っているだけだと思いました。諦聴のことがとても羨ましいです!地蔵菩薩様と共に日夜、衆生を救うために働いているなんて、阿玉は諦聴の功徳を喜びます!」


諦聴が言いました。「阿玉、気を使わなくていいです!私たちは皆修行中です。まさに「どこにいてもその場で行うべきことがある」といいます。すべての有情の生き物は自分の力を尽くし、役割を果たすべきです。そして、自分の役割をしっかり果たし、間違いを犯さないことと同時に、他者を助けること、すなわち利他の行動を兼ね備えるべきです。他者を助けることは、実際には自分自身の功徳を積むことになります。私たちが仏果(仏の境地)を証得する前に行うすべての利他の行いは、利己でもあります。なぜなら、私たち自身の福徳はまだ完全ではないからです。福徳が円満する前に、私たちは自分の福徳の糧を積む必要があります。したがって、他者を助けることは、自分の修行の資糧を蓄えることに他なりません。仏陀様の福徳が完璧であるため、完全に利他の行為と言えるのです。地蔵菩薩様の慈悲深い加持を受けて、私が学ぶ機会を得られることに感謝しています。」


私は言いました「諦聴の話しを聞いてとても感心しました。やはり大菩薩様のそばにいる護法の言葉は立派で、心から喜びを感じます!


阿玉が地蔵菩薩様に尋ねました:「さっきの女の霊は、菩薩様が言うには彼女は前世で仏法を学んでいましたが、今は阿鼻地獄に堕ちて永遠に昇ることができないことは、彼女には希望が全くないということですか?」


地蔵菩薩は教えてくれました:「さっきは彼女が悔い改めると言いましたが、口では改心すると言っているものの、実際にはまだ真心で悔い改めていないです。ただ阿鼻地獄があまりにも苦しいから、すぐに離れたいだけです。もう少し時間が経てば、彼女の心がより清らかになるでしょう。その時、私は再びここに来て彼女を救うつもりです。今は彼女が阿鼻地獄で心を磨く必要があります。」


私は言いました:「本当に地獄が空になるまで仏道にならないと誓っている地蔵菩薩様に学ぶべきです!」


阿玉は地蔵菩薩様の教えに無限に感謝します!


弟子の阿玉は大恩の主に心から礼拝し、苦しみを取り除き、冥界と陽界の両方に利益をもたらす、大聖大慈大誓願の地蔵菩薩摩訶薩に感謝します!


白い蓮の花に乗って帰ります。