18、二度目の現場聴取——古書に記されている善悪を賞罰する官吏に会えた。


      《十王図》(第八殿都市王)  

作者:南宋・陸信忠 日本奈良国立博物館所蔵


阿玉は最近ずっと邪淫地獄を訪れています。邪淫地獄は全ての地獄の中で最も広大な地獄であり、邪淫が現在の人間社会において非常に重大な問題であることがわかります。大いなる智慧を持つ仏陀様は、古くから多くの経典でこの問題を予言し、詳しく説明していました。私たちにこの生まれつきの根本的な執着をどのように完全に解決するかを教えてくれています。私たちは皆、経典をもっと研究し、邪淫がどこから来ているのか、そしてどのように解決するかを知るべきです。経典は非常に多く、一度にすべてを挙げることはできませんが、例えば:

『仏説法滅尽経』にあるように、「道徳がなく、邪淫が混乱し、男女の区別がない……欲望が尽きる故に、日月が短くなり、命が短くなり、四十で白髪が生える。男子は邪淫により精気が尽きて命を落とし、寿命は六十年である。男子は寿命が短く、女性は寿命が長く、七十、九十、あるいは百歳になることもある。」


『仏説四十二章経』では、「欲望は心から生じ、心は思いから生じる。この二つはそれぞれ静寂で清らかであること、形式も行為でもない」とある。」と述べられています。


『首楞厳経』では、さらに明確に言われています。「もし諸世界六道の衆生が、淫欲の心がなければ、生死の輪廻に従わない。三昧を修行することは、煩悩を出るものである;淫欲の心を除かなければ、煩悩から出ることができない。たとえ多くの智慧があっても、禅定にあっても、淫欲を断たなければ、必ず魔道に落ちる……


淫欲は自身の間違った意念から来るもので、仏様は経典の中で何度も衆生に告げています。意念は心から生じ、誰もがこの輪廻の種を持っています。仏教は私たちに、必ず淫欲を身心から断つべきであると教えています。経典には、「我が不善な業を造ることは、まるで木を焼くようである;今世が荘厳でないなら、来世も同様である。室内が荘厳でないなら、外も同様である;悪因から悪業を造り、その結果は悪道に入る。後世に苦痛を受け、どこに堕ちるかも知らない;皆、私の悲しむ泣き叫ぶ声を聞いて、救護できることはなく、必ず地獄に入る。」と書いてあります。


この文章を目にしたすべての人々が、正しい信念と正しい心を持ち、正法を修行し、苦しみから離れ、楽を得られますように願います。


仏の力に感謝します!白い蓮の花に乗って出発します!


阿玉は判官に合掌して礼をします!


判官は厳かに言いました:「今日は審判に、二人の男女の罪人が来ています:二人は売春斡旋をする者です。」


私は言いました:「承知しました!判官の手配に感謝します。阿玉を傍聴させてください。」


ああ!到着すると、すぐに強い叩くの音が聞こえました。


ああ!冥界第七殿の泰山王が非常に怒っているのを見て、彼はほとんど席を離れそうになりました。彼は立ち上がって身をかがめ、罪深い霊に向かって叫んでいまし。「この大胆な罪深い霊どもよ、冥府に堕ちってもまだ言い訳ばかりだ。両方の合意を得た?性行為は本性だ?人生の悩みを解決するとは一体何だ?まったく屁理屈だ。あなたとあなたの妻は人間界では裕福な家庭で、安定した生活を送っていた。しかし、あなた達は正当な商売をせず、金のために無知な若い女性を募集し、騙して売春をさせた。これが一つの罪だ。また、あなた達は彼女たちを騙して罠にかけ、彼女たち血肉の金を搾取しようとした。これが二つの罪だ。あなたは若い女性に故意に麻薬を飲ませ、ギャンブルをさせ、酒を飲ませ、タバコを吸わせ、多額の借金を負わせて、売春業からやめられないように支配した。これが三つの罪だ。不幸に彼女たちが妊娠したとき、あなた達は故意に中絶をさせ、罪のない命を傷つけた。これが四つの罪だ。すべて極めて恥ずべきことだ!」


泰山王の隣に、二人の官吏がいます。一人は賞善司(善を司る判官)で、濃い紫色の長衣を纏っており、穏やかな表情で少し微笑んでいます。地獄では、このような顔を見るのは非常に珍しいことです。阿玉が見た地獄のすべての官員は、厳格で恐ろしい、非常に凶悪な顔をしています。もう一人は罰悪司(悪を罰する判官)で、濃い緑の長衣を着ていて、非常に怒りの表情をしており、目から暗い白色の幽光がして、彼を見るだけで不快になります。二人の帽子のデザインは同じで、帽子と服は同じ色でコーディネートされています。


その時、泰山王の声が聞こえました。「罰悪簿を出して、すぐに読み上げろ。」その時、罰悪司が取り出した記録帳を見ました。わあ!本当に長い一冊です。罰悪司も非常に厳しい様子で、二人の罪深い霊が犯したすべての行為を読み始めました。本当に悪行が満ちています。私はその一部を解説して皆さんに知ってもらいましょう。


この二人は生前、美少女たちを自分の金儲けの道具として支配し、彼女たちに何度も堕胎させ、不良嗜好に染まらせました。その後、一部は縁のある男性に嫁がれ、妻や妾になりました。しかし、不妊が原因で家族が崩壊してしまうこともあります。また、かつての薬物濫用や堕胎の影響で、慢性的な婦人科疾患や中枢神経障害、手足の麻痺などの生涯にわたる後遺症を抱える者もいます。そのうちの一人は、精神疾患を理由に夫に捨てられ、その後家族からも見捨てられ路上生活者となりました。耳を覆いたくなるようなことがたくさんあります。


泰山王は言いました。「あの凶悪な牙を持つ二人の獄卒よ、すぐに彼らを連れて行け!煙花翻弄地獄に送りなさい。まずは100000年の刑罰を受けさせ、心の底から悔いがあるかどうかを見極めた後、再度判断を下す。」その時、二人の霊は足が激しく震え、体も絶えずに震えていましたが、すべては手遅れです。


判官は言いました:「このような罪深い霊は、通常、地獄で長い期間に刑を受けることになります。彼らがかつて傷つけたすべての衆生が、彼らの教唆によって引き起こされたすべての後遺症が完全に消え去るまで、地獄から離れることはできません。」


阿玉は判官に尋ねました:「もしある行為が、人の思想に深く影響を与え、何世もかかって完全に癒えることができない場合、それは何世も待たなければならないということですか?」


判官は答えました:「そうです!人それぞれ、傷ついた後の回復にかかる時間は異なります。長い人もいれば短い人もいます。もちろん、時間が短い方が良いですが、ある霊は執着が強く、一つの問題を解決するのに1000年かかることもあります。かつて若い娼婦がいて、彼女は美人でした。特に悪い嗜好には染まらず、ただ仕事のためにタバコを吸ったり酒を飲んだりすることを覚えました。実際、彼女自身はタバコや酒を好んでいなかったのですが、仕事のためにそうしていたのです。娼婦は、売春斡旋者の教唆で、なんと1年半の間に6回も堕胎しました。その後、娼婦は縁のある商人に嫁ぎましたが、商人は彼女がこんなに若いのに6回も堕胎したことを知りませんでした。結婚後、娼婦は堕胎の後遺症により子供を産むことができず、婦人病を抱えることになりました。すると、商人はすぐに新しい恋人と結婚し、子孫を残そうとしました。娼婦は子供を産めないことで捨てられ、不満を抱えたまま、霊体は1000年間も餓鬼道に留まっていましたが、縁のある正法に出会って初めて鬼道から離れました。」


判官は続けて言いました。「これは皆さんに知ってもらうために大まかに説明したもので、罪の霊が地獄で罰を受ける際には、その霊によって傷つけられた他の霊体の問題に関わってきます。基本的には、その罪の霊が傷つけたすべての生きとし生けるものが、六道のどの道にいるかに関わらず、自分が傷つけたすべての衆生が苦しみから解放された後にのみ、地獄から去ることができます。さて、さっきの二つの霊が地獄でどれくらいの期間罰を受けるかは、現時点では結論を出すことはできないです。これはただの始まりなんです。」


「よし!今日はここまでだ、先に帰りなさい!」


「はい!判官。」


阿玉は合掌して判官に別れを告げました!判官に感謝します!


白い蓮の花に乗って帰ります!