近くに新しいパン屋さんができた。昔からあるインド風喫茶店(カフェとは呼びたくない。なんでこのようなものが住宅地に、と目を疑いたくなるような店で、トータス松本が無名時代に長いことアルバイトしていたらしい。トータス松本って昭和の匂いがしませんか。やっぱりカフェとは呼びたくない。)がはじめたお店。 焼きたてのパンの香りがお店の外までただよっている。たくさんの種類のパンのあいだに「夕焼けパケット」を見つけた。ふつうパケットは朝焼きあがるけれど、夕食用に夕方焼き上げたもの、という意味らしい。夕焼けの中を、パケットを持って帰る雰囲気もあって、のんびりしていていいなあと思い、買ってみた。(実は私は、のんびりということばにちょっと罪悪感を持っています。 少しでものんびりしている人を見ると、「ひまそうでよろしなあ」と声を投げつけあう大阪商人の間で育ったからだと思います。で、今「忙しがりバリケード」を撤去する練習をしています。)帰ってさっそくスライス、かじってみる。おいしい、けれど残念ながら少しだけ重い。これはパン屋さんのせいではなくて、梅雨も間近な日本の湿気のせいだと思う。カリカリに乾いたパリの空気で焼いたパケットのようにはいきません。