武術研究者の甲野善紀先生、現役東大生にしてすでに数学者の森田さん、精神科医の名越康文先生による「この日の学校」に出かける。「この日の学校」とは甲野先生と森田さんが、資格も入試も関係なく(つまり本当に)学びたい人々のために各地で開催なさっている講座。「異種格闘技」のようでもあり、数学や武術の話が交錯しながら、ものごとの本質に光があたってくるという感じで進んでいきます。 
発見はいろいろありましたが、とくに印象に残ったのは、「自分で何とかしようと思いすぎるな」というメッセージ。 たとえば初期のロボットは、一歩歩き出すために20時間以上の計算が必要でした。人間はなぜそんなことをしなくても歩けるか、それは身体の構造自体が「歩くのに向いたように」できているから。 とても素直に単純に、構造に任せておくことによってうまくいく。人間は頭だけで計算して動いているのではなくて、身体のつくりが歩かせてくれているのだと。この言葉、考えすぎて前へ踏み出せなくなっているひとや、今ちょっと疲れているひとにおくりたいと思いました。
(そういえば、植島啓司先生の「偶然のチカラ」という本のなかにも、「できるだけ自分で選択しないように心がけよ」というアドバイスがあります・・・)