No.432 瞳のしくみと運転ミス | NPO法人NMA

No.432 瞳のしくみと運転ミス

奈良@NMAです。

運転において目から入ってくる情報ほど重要なものも他にはないでしょう。
目をつぶったまま運転できる人もいなければ、目をつぶったまま運転できる車も現在市販車にはありません。

ごくあたりまえの事なのですが、その目のしくみについての理解度はどれほどあるでしょうか。

例えば、夜中に起きて電気をつけるとものすごく眩しく感じますよね。
でも比較的すぐ慣れます。

一方、電気を消すと真っ暗になってしまいます。
でもしばらくするとぼんやりと周りが見えてきます。

皆さんご存知だと思いますが、これは瞳のなかにある瞳孔が狭まったり広がったりする動きによるものですね。
明るさに対応するのは数秒で、暗さに対応するのは長いと1分くらいかかると言われています。

夜間の運転中、対向車などのまぶしいライトを見てしまうと明るさに対応して瞳孔が狭くなります。
後ろから来る車両がハイビームで走行していて、自車内が明るく照らされたときは瞳孔が狭くなってしまい、フロントガラス越しの外が暗く感じます。
意識しないとハッキリと分からないかもしれませんが、瞳孔の動きはまわりの明るさに反応して必ず動いています。

昼間でも長いトンネルに入った時と出る時に体験しますが、人は明るすぎても暗すぎても物がハッキリと見えないので注意が必要ですね。
暗いトンネルに入った時に、暗さだけではないですが無意識で速度を落としてしまう事は既にいろいろな研究からわかっています。

現在の市販車レベルでは四輪車も二輪車もまだまだ運転する人に左右される事がほとんどです。
しかし車の性能向上とともに、ヒューマンエラーを減らす仕組み、発生したヒューマンエラーをカバーする仕組みも数多く取り入れられてきています。

ゴールデンウィークになり遠出する人も増えると思いますが、夜間運転に慣れない人の無理な運転は一気にヒューマンエラーが発生しやすくなりますので気をつけましょう。
みなさん、どうせ出かけるのなら事故の無い楽しいドライブを楽しんでください。

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