消防車用の泡消火剤を未検査で販売していたとして、消防庁は3日までに、京都市の輸入販売業「ヨネ」(京都市)など3社を厳重注意した。十分な消火性能を得られない可能性があり、北海道根室市では今年3月、消火中に泡が出ないトラブルがあった。3社は5製品計8000品を自主回収する。

 未検査だったのは「ヨネ」のほか、「モリタ」(兵庫県三田市)、「古河テクノマテリアル」(神奈川県平塚市)。消防法に基づき販売前に成分や性能などの検定を受け、「合格証」を取得する必要があるのに怠っていた。

 根室市では、耐用年数が25年と長く、海水でも使用できるとして、ヨネが輸入した英国製「フォレックスパンS」を購入。3月3日と4日、住宅と倉庫の火災で出動した際に低温で泡が詰まり、消火薬剤を散布できなかった。同社は「検定対象とは思わなかった」と説明している。

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