2003年9月1日、教授に『セント・ヘレンズ火山国定公園』に連れて行ってもらいました。
セント・ヘレンズ山は、カスケード山脈の中で最も活動的な成層火山で、過去4000年の間に14回も噴火しています。
最近では1980年に大噴火、世界の気候にまで影響を与えたことで(噴煙が約2週間で地球を1周したそうです。)、ご存知の方もいるのではないかと思います。(私は当時まだ小さかったので、全然覚えていません。。。)
1980年の噴火前のセント・へレンズ山の標高は2950mだったのが、噴火後は2549mになってしまったそうです。
シアトル在住25年の教授もここを訪れるのは初めてだったようで、3人共とても勉強になりました。
火山国日本に住んでいる私たちも決して、他人事ではないんですよね。
現在でもセント・ヘレンズ山では、火山、地震、生物、土木技術、防災など各分野の専門家から注目されており、ここでの観測方法や記録などが世界各地で使われているそうです。
1980年の大噴火前のセント・ヘレンズ山です。
こんなにたくましい山だったんですね。
そして、これが噴火後の写真です。
400mも小さくなってしまったそうです。
まず最初に、『シネドーム』のスクリーンでお勉強。
ここの映像はヘリコプターから見た映像で、乗り物酔いする私は気分が悪くなりました。
乗り物酔いする方には、あまりオススメできないかもしれません。
ちなみに、上映時間は30分です。
『Hoffstadt Bluffs』でランチを食べました。
ここのランチのオススメは、BBQポークです。
「World famous」と書かれていた通り、美味しかったです。
ここでは、ヘリコプターで上空から観るツアーが出ています。
お値段は幾ら位なんでしょうね?
『ジョンストン・リッジ展望台』へ行く前にもビュー・ポイントがあります。
セント・へレンズ山に近づくにつれ、木や草などの緑が少なくなり、1980年の大噴火の跡を見ることができます。
「Lava Dome」は、1980年の噴火の際に出来た溶岩ドームで、6年間に渡って成長、崩壊を繰り返し、最終的には直径1Kmに達したそうです。(写真ではわかりにくいのが残念です。)
『ジョンストン・リッジ展望台』からの眺めです。
ここはセント・ヘレンズ火山に最も近い所(火口までの距離約8Km)で、噴火の際にここで観測をしていて犠牲になった火山学者を偲んで名づけられたそうです。
ここでもフィルムを見ることができます。
日本語説明のトランシーバーの貸し出しがあるので、利用するといいでしょう。 (もちろん私は借りました。)
この日の天気は良かったもののダストが多く、セント・ヘレンズ山の眺望はイマイチでした。
それでも、こんなに迫力のある景色を見たのは初めてでした。
荒野ですが、植物が観察できます。
噴火の1年後には、ルビナス(ハウチワマメ)が発見されたそうです。
『Coldwater Lake』です。
「cold」と言うからには冷たいのか?と相方が確かめた所・・・
あんまり冷たくなかったそうです。
セント・ヘレンズ山周辺では、シマリスがたくさんいました。
人懐っこく、餌をもらいに近寄ってきます。
帰りに『NORTH FORK SURVIVORS』というお土産屋さんに寄りました。
この写真にあるお家、1980年の噴火の際に1.5m程埋まってしまったそうです。
セント・へレンズ山周辺は噴火後のそのままの状態を維持しています。
なので、荒野という感じの山がたくさんです。
ジョンストン・リッジ展望台』に行くまでの間、思わずB'zの「RUN」(♪荒野を走れ~ どこまでも♪)を歌いたくなったほどです。
日本でも富士山の噴火がそろそろでは?と騒がれている中、セント・ヘレンズ山に行ったことはとても良い経験だったと思います。
フィルムを見た中で、「山は今でも活きている」と言うセリフがありました。
噴火後でも噴煙を見たり、植物が息づく姿を見たら、その通りだと感じました。
ここでの研究が世界各地で役立てられること、そして予測などで犠牲になるものが最小限にできたらと思います。