こんばんは、アナログです。


学生の頃に「この生命誰のもの?」という映画を観ました。


事故で首から下の機能がマヒして一人では何もできなくなった主人公が医療を受けない権利(それは、死ぬことを意味する)を求めて裁判に訴えるという内容だったと思います。


あれから四十年以上経って、ALS嘱託殺人に問われた医師の判決が、今日懲役18年と出たと聞いて(他の殺人容疑も加味しての量刑だそうですが)すごく重い気持ちになっています。




作家の故・橋田壽賀子さんも「安楽死で死なせてください」という著書を出されていましたが、日本で安楽死が認められていない以上、この問題は殺人や自殺幇助に問われる犯罪になってしまうことは仕方ないことなんですね。


安楽死や尊厳死については難しい問題で、何が正解かとは一言では言えないけど、日本でもっと議論されるべき話じゃないかなと思っています。


少なくとも、映画を観た四十年前からほとんど何も議論が進んでいないんだなと、そちらの方がちょっと驚きです。


若い時は他人事としか見ていなかったことも親の看とりを経験して、今、自分が終活を考える年齢になって見ると、この問題はとても、とても重いものとして今後の私の課題として受けとめています。