エレノアを探すつもりだったアンゲルがショックを受けた。いや、今までエレノアの存在なんてすっかり忘れていたのだが。
「残念でしたな。せっかくの女神の祭りだったのに。手をつなぐ相手がいなくなって」
「どういう意味?」
「知らない?我らが忘れられつつある女神アニタ様が、右手に男性、左手に女性の手を取って、二人は結びついたという、あの日なんだよ、今日は」
「……そういえば、そんな神話あったっけ」www.bxmotuo.com
アンゲルはすっかり忘れていた。学校で習ったのだが、この神話は女神ファナティとは関係がないので、管轄区の学校では軽く触れただけで終わっていた。
エレノアが……。
がっくりと落ち込んでいるアンゲルに、ヘイゼルが追い打ちをかけるように、
「もっとちゃんと調べておくんだったな。せっかくエレノアを捕まえるチャンスだったのに、酒飲みのジジイの話なんか熱心に聞いてるんだから、エンジェル氏は困るね」
せせら笑うような笑みを浮かべた。
「うるさい!ティッシュファントム!!」
「ティッシュファントムじゃないって言ってるだろうが!」
「君たち」会場の職員が近づいてきた「掃除の邪魔だから、出て行ってくれないかな。それとも手伝うかい?」
パーティはとっくの昔に終わって、清掃業者が入り始めていた。二人は慌てて会場を出て車に乗ったが、ヘイゼルは延々と文句を言い続けていた。
「なんだあれは、俺が何者か知らんのか?何が手伝うかいだ!!厳重に苦情を申し立ててやるぞ!!いや!あんなやつは解雇してやる!!」
「だから、そういう態度を改めろって言ってるんだよ!」セリーヌ バック
二人の言い合いは、アルターに着くまで続いた。
7-6パーティの後
エレノアたちの乗った車がアルター内に入った。
「あら、エブニーザ!ちょっと止めて!」
クーが窓の外を見ながら叫んだ。エレノアも同じ方向を見る。
エブニーザが本を何冊か持って、嫌そうな顔でこちらを見ていた。
「乗りなさいよ」
クーが声をかけてドアを開けたが、エブニーザは気が進まない様子で、celine バッグ
「いいです」
と言って、歩き出した。しかし、フランシスが
「早く乗れ!」
と怒鳴り始めたので、仕方なく、怯えた表情で、前の席に乗った。
男子寮の前でエブニーザは降ろされたのだが、ちょうど、アンゲルとヘイゼルも帰ってきたところだった。
エレノアとエブニーザ!
アンゲルは、二人(他の2名は目に入らなかったらしい)が一緒にいるのを見ていじけてしまい、ヘ