誰しも一度は合わせ鏡に関する都市伝説を
聞かれたことがあるのではないでしょうか。
いろいろなバージョンがあるようですが、
私が一番印象に残っているのは、中学生のころに聞いた話。
夜中(忘れちゃったんだけど、正確な時刻があった気がする)に
合わせ鏡をしたとき、後ろにそこにいるはずのない誰かの姿が映ったら、
その人(映った人)は間もなく亡くなる、というもの。
親戚のおじさんを見てその日に亡くなったという実話と共に
部活の2こ上の先輩から聞いたので、これは真実味があって、もう怖くて怖くて。
お風呂上りに鏡をのぞくのも恐る恐るだった。
けれどもそんな曰くなんてなくても
たった2枚の鏡によって瞬時に作り出される映像は
私を落ち着きのない居心地の悪さへと導くに十分な力を持っている。
アリスが迷い込んだ世界へと吸い込まれそうな錯覚。
あるいは飛び込みたいという誘惑。
鏡の中にあるかもしれないこことは似て非なる世界に対する憧憬。
次第に小さくなりながら無限に広がっていく世界はまた、
時空の限りなさへと思考を広げさせる。
果てしない宇宙の果てに思いを馳せ、
脈々と続く時の流れのなかの限りある存在たる自分を思い、
その存在が無になること(生まれる前と死んだ後の世界)への
圧倒的な恐怖感に苛まれることになる。
幼稚園から10代半ばくらいまでの間のことだけど。
夜になって「宇宙と時間」について考え始めちゃうと、
すっごく怖くて眠れなくなった。
意識がないという意味で「眠り」は疑似的な死とも思え、
寝入ってしまうことが怖くて仕方なかった。
合わせ鏡の作り出す世界の前に立つと
そういったいろいろな思考が言葉にもならない曖昧な状態で
ごちゃごちゃと入り混じって頭の中に押し寄せてくるのだ。
そんな合わせ鏡の世界を再現させているとも言えそうな
ドロステ効果(Droste Effect)。
名前の由来はオランダの有名メーカー・ドロステ社の
20世紀初頭以降長い間親しまれたというココアのパッケージから。
ドロステココアの箱とカップが載ったお盆を持つナースのイラスト。
ナースが持っているお盆の上に載せられたドロステココアのパッケージには
同様にドロステココアの箱とカップが載ったお盆を持ったナースの姿があり、
その中に描かれているナースが持っているお盆の上にも・・・
というデザイン。
このように、ドロステ効果とは、
ある画像の中にもとの画像が描かれることの際限のない繰り返し
によってもたらされる効果あるいはその技法のこと。
ただ、ドロステ効果というアイディア自体の歴史はもっと古く、
例えば1320年ごろにはイタリアの画家ジオットもこの手法を用いているとか。
(wikipwdia ;こちらの画面自体にもドロステ効果が)
商品パッケージで使われている例。
(http://www.boxvox.net/droste-effect/
)
確か明治のチョコバナナオ・レ とかもそんなバージョンあったね。
こちらはときどき見かける(flickr )。
Webから
20 Illusional Droste Effect Images that will Twist Your Mind (Pixi)
20 Examples of Mindblowing Droste Effect Photos (Web Design Core)
YouTubeから
だまし絵でおなじみエッシャー の作品を使ったアニメーション。
MC Escer and the Droste Effect - Part1
MC Escer and the Droste Effect - Part2

