Mother Nature in Tears (the Austfonna Ice Cap July 16, 2009)
taken by Michael S. Nolan (HP
)
こちらの写真、ご存知の方も多いかも知れません。
写真家マイケル・ノーラン氏によるこの一枚は、
2009年7月16日オーストフォナ氷河(ノルウェー)にて撮られました。
ノーラン氏の2009年9月28日付「Mother Nature in Tears」と題された
ブログ には、このときの様子が詳細に綴られています。
その朝その場所で船上のノーラン氏は、
涙を流す女性の姿にあまりに酷似しているその光景に愕然としたそうです。
角度を変えレンズを変え何枚かの写真を撮り、
中でも最も人間そっくりに撮れたのがこのショットということです。
彼がこれまで写した自然写真の中でもこれほど擬人化して見えるものは
他にはないそうです。
この写真は、代理店によって母なる自然に擬えられ世に出されました。
ノーラン氏自身、その表現が非常に気に入っているということです。
「氷河エリアの減少激しいこの場所で、涙そっくりな落水をし続け、
思慮深く悲しみにくれるその表情は、母なる自然そのものと思える」
この作品は世間の注目を浴びる一方、一部には何らかの細工が施された
若しくは全くの作りものだろうと考え、検証する動きさえあるということで、
このブログで撮影時の詳細な状況を公にしています。
カメラやレンズの種類とか、シャッタースピードとか。
で、唯一写真に施された加工は
「トリミングをほんの少し(水平線をまっすぐにするため)と、
色の補正(氷河の青を実際に見た色に近づけるため)、
シャープニング(これは生写真には必ず行う行為)、それで全部」、
加工ねつ造の類は一切していないそうです。
初めてこの写真を見たときには、
あまりにも出来過ぎてる気がして「うそぉ~ん」と半信半疑でした。
最近になってマイケル・ノーラン氏のHPに行って
写真を見たり書かれているものを読んだりして考えが変わりました。
どの作品も自然やそこに住む生き物たちへの愛情に満ち溢れててとても素敵で、
「こんな風に世界を捉えてる人がねつ造した写真とか発表したりしないっしょ」
と素直に思いました。
Mother Nature in Tearsは、人類に対する自然からの警鐘として
衝撃的な作品と言えるんじゃないかなと。
というわけで、今更ながらのこんな記事でした。