女装したタモリさんではなく。
NHK木曜日放送「ブラタモリ 」。
タモリ倶楽部のなかの一企画がNHK-izeされたような番組。
毎回一つの街にスポットを当てて、その土地の専門家の方とともに
江戸や明治大正時代の古地図を頼りに東京の街を巡ります。
道路の片隅に残る古の街並みの痕跡、
大きな通りのビルの間から一歩外れると広がる路地。
時を越えてなお存在し続ける「江戸」の面影を見つけ、
そこに住む人の暮らしの息遣いを肌で感じる。
目の前に広がる街並みを
古い地図や写真と重ね合わせて再現される
かつてそこにあったであろう景色。
眩暈にも似た感覚を伴った時間旅行のよう。
タモリさん、「地方都市は嫌い」と言うようなことを
おっしゃってたと記憶しているのですが、
その真意は、新興住宅街などのように人工的に作り上げられた
街は味気ないということのようだと理解しました。
長い歳月を経て少しずつ自然に出来てきた街並みが面白いと。
自分もいわゆるニュータウンに住んで7年ほどになりますが、
きれいに区画されてこぎれいに手入れされて
一斉に同じくらいの年を重ねていくよく似た街並みには
時として物足りなさを覚えることもあります。
路地裏。
枯れた井戸の跡。小さな赤い鳥居。
置かれっぱなしにされた椅子。雨水のたまった金盥。
発泡スチロールに植えられた草花。
水が流れ食器がかちゃかちゃいう音。
魚の焼けるにおい。
歴史も信仰も生活もいかがわしさも、いろんなものが
渾然一体となった風景には無性に心惹かれるものがあります。
でも、なかなか自分ではそんな街の歩き方はできないので。
そこは、街歩きの権威タモリさんにお任せすることにいたしましょう。
毎週録画にしておいて
時間のあるときにひとりまったりと見るのに最適な番組です。