たからもの | タイトル未定・・・

タイトル未定・・・

ささやかな日常の雑記帳

こころとこころがふれあって


なにもいわずにわかること


ただそれだけのよろこびか


人生至上の幸福さ


       やなせたかし





幼稚園のころだと思います。

私がはじめて諳んじた詩。

そうしようと思ってではなく、

ただなんとなく、気づいたら覚えてました。


漢字のところの読み方と意味はお母さんに教わって

「よろこびか」じゃなくて「よろこびが」じゃないのかな、なんて思って…


親戚のおばさんからもらった小物入れです。

てっぺんが陶器板になっていて、

そこにピエロと女の子が見つめ合っているイラスト。

余白に上の詩が添えられていました。

一目見た時からお気に入りになりました。


大きさは、そうですね、15センチ四方ぐらい?

引き出しが3段。


引き出しの中には

くじであてたおもちゃの指輪、

きれいな色のおはじきやビー玉

お母さんのお古のブローチ

海で拾った裏が虹色にひかる貝殻

そんなものを入れて


大切にしていたのです。

たいせつに。


ある日、てっぺんの陶器のところが外れて

下に落としてしまいました。


はなればなれになってしまったピエロと女の子・・・


かなしくて

かなしくて、

何で落としちゃったのか後悔して


あんまり悲しすぎて

自分に暗示をかけました


それほど大切なものじゃなかったって。

初めからそんなに大事じゃなかったって。


悲しい気持ちが少しだけなくなりました。

つらい気持ちが楽になりました。




それとひきかえに


大切な宝物をひとつ失っていました。