ハリーポッター最終巻発売 | タイトル未定・・・

タイトル未定・・・

ささやかな日常の雑記帳

ついにハリーポッターシリーズ最終巻の発売日です。

朝からワイドショーでは、書店で並ぶ人々の様子などを特集していました。


個人的には楽天で予約してあるのを待つだけだし、

何より1年前にUK版“HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS"は

読んでしまって結末はもうわかっているのですが、

それでもついに最後か…という感慨があります。


訳者の松岡佑子さんが初めて日本にこの物語を紹介したのが1999年。

私が娘のためにこのシリーズ第1,2巻を買ったのが、ちょっと遅れて2001年。

そう、海外の児童文学がブームになっているということで、

すでに当時ちょこちょこメディアで取り上げられていて、興味を持ったのがきっかけでした。


この段階での感想は、まず、ああ、ありがちだなと。

ヨーロッパが舞台の全寮制の学校ものは萩尾望都氏や竹宮恵子氏はじめ

少女漫画で昔よくあったので、むしろどこかで読んだことのあるような懐かしささえありました。

ハリーの生い立ちや、魔法界とマグルの世界など、舞台設定がとても面白くはあったものの、

人々がそれほどまでに熱中する特別さは感じられなかったのです。

―-否定的な文脈になってしまいました。普通にとてもおもしろかったのです。

One of my favoritesです。


そしてちょうど読み終わった頃に第3作「アズカバンの囚人」が発売されました。

今でも私はこれがシリーズ最高傑作なのではないかと思うのですが、

この第3作目ですっかりヤラれてしまったのです。

あるいはここへきてやっと筆者の頭の中ではすっかり出来上がっているものが

よりはっきりとみえてきただけのことだったのかもしれません。

壮大で緻密な世界観がより圧倒的な存在感をもって読み手に迫ってきたのです。


今まで何気なく読んでいたシーンや小道具の1つ1つが

意味のあるものになって繋がっていく。

これはその後最終作に至るまで感じ続けたことなのですが、

本当に舞台およびキャラクター設定のディテールがよくできているのです。

細部に至るまで破綻なく物語が紡がれています。

そしてその中の一人一人のキャラクターに存在感というか実体性があります。

「大人」とか「悪役」といったくくりでなく、悩み間違い葛藤する一個の人間として

描き出しているからなのでしょう。

この点においては、時間や空間を越えることのできる魔法界という設定が

かなり有効になっています。

 ここに至って、このシリーズは児童文学という枠組みを超え、

大人も楽しめる(というか、大人だからこそ味わえるような内容を併せ持った)ものに

なっているのだと認識を新たにしたのでした。


これ以降私は翻訳版を待つことなく、UK版をネットで予約して読むこととなります。

もともと私は娘に言わせると英語ヲタなのだそうで、原文を読むことは全く苦ではありません、

いやむしろ楽しくて仕方ない…

それでも日常生活の合間に読むので、1冊読了するのに1ヶ月以上はかかってしまいます、

何しろ600とか800ページとかあるので。

これは言い換えればそれだけ長い間その世界に浸ることを意味しています。

オリジナルならではの雰囲気、ローリングさん独特の言い回しを楽しみながら

その世界の中にどっぷり身を置く・・・ただ、あまりに気持ちが入り込み過ぎてしまって、

例えばシリウスが「いって」しまった時など数日間は引きずりました。

自分のお気に入りキャラがいなくなってしまったというより、

ハリーの失意と絶望感に共鳴してしまっているような・・・

こんな風に本を読んだことはこれまでありませんでした。

そしてこれからもこのような作品に巡り合えるかどうか…



さて、この最終話ですが・・・ 

「主要キャラの誰かが死ぬかも」

「最終章を初めに書き上げた」

「ダンブルドアは同性愛者(これは・・・)」

等々ローリング氏の気になる発言もありましたが、果たして・・・


今作は何度も読み返したくなるような感動的、印象的なシーンがたくさんあります。

冒頭部分からいきなりあります。

きっと好きなキャラが2人は増えます。


ラストに関しては、物語のはじめから伏線は張られているので、

お気付きの方もいらっしゃることでしょう。

前作でその読みに自信を失いかけている方も。

あるいは衝撃の展開と受け取られる方も・・・

いずれにせよ、やはりすごいです。

このエンディングのためにこの長い長い物語があったといっても

過言ではないくらいの素晴らしい展開が待っています。


私は常々ドラマの最終回の大団円が好きになれず、

1回前で観るのをやめてしまうのが最も賢い楽しみ方なのではないかと

考えているのですが(実行したことはありませんが)、

これはちょっと違います。

先ほど「アズカバン」が最高と言いましたが、

この「死の秘宝」はそれに並ぶ、あるいはそれ以上の作品です。



何年もにわたり私たちを楽しませてくれた、大好きなハリーの世界のエンディングを

もう一度味わいたいと思います。

今度は最初に私たちをハリーの世界に誘ってくれた松岡さんの翻訳で…