なんにもにゃーおばけ。

なんにもにゃーおばけは、夕方くらいに子供が一人で歩いていると、
後ろから近づいてきて、「なんにもにゃー」と言いながら、
すごく可哀想な顔を、子供の肩から覗かせてくるおばけです。
大抵の子供は、それがあまりにも可哀想な顔なので、
ランドセルに付いてる給食袋とか、リコーダーを渡してしまいます。

しかし、何をあげても「なんにもにゃー」と言い続けるので、
しまいに子供たちは、「この、物のありがたみの分からない奴め!!」
と言って、罵倒します。

さんざん、なんにもにゃーおばけを罵った後、子供たちはお家に帰って行きます。
そして、夕飯の時間になると「今日は飯がまずいのぅ!!」
などと、言い出すのです。
こうなると、子供たちが荒れて行くのを誰が止める事が出来ましょう?

なんにもにゃーおばけは、子供たちから貰った給食袋を集めて、
縫い合わせて、シャツを作ります。
それを試着する時が、一番幸せだと、彼は私に語ってくれました。
そのときの彼の笑顔が眩しくて、私は彼と一生一緒に暮らしてゆきたいと
思ったのです。

めでたし めでたし

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