【しったげきれい】
大声で励まして、奮い立たせること。

◇  ◇  ◇

この時期になると、スポーツ新聞で“起用法に不満”という言葉をよく目にする。本人が言っているのか、記者が勝手に使っているのかは知らないが、底抜けに厚顔無恥で腹立たしい言葉である。

起用法に不満を抱く選手は、出場機会に恵まれていないことが多い。要は補欠、ベンチウォーマー、良く言えばサブである。彼らが何ゆえベンチを暖めているのか、それは、首脳陣がもっと使いたい選手が他にいるからである。

ホームランを50本打てるバッターとか、守備範囲が抜群に広い野手とか、決定機に間違いなくゴールできるフォワードとか、逆らえない大先輩の息子だとか、そんな選手ならチームや首脳陣にとって何らかのメリットがある。起用法に不満を抱いていた彼らも、そんな何かを持っていれば、逆恨みのような恥ずかしい記事を書かれずに済んだだろう。

あわよくば彼らが他のチームに移籍したところで、必ずしも出場できるとは限らない。そもそも負けて弾き出されたのだから、他の某より実力が劣っているのは疑いようも無い。事実、移籍しても結局あまり出場できなかった選手はよくいる。

これから新天地に旅立つ選手たちは、何がダメだったのかをしっかりと分析し、練習や工夫で問題をしっかり解決して、未来を切り拓いてほしい。

けど、活躍は対阪神戦以外でね。


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