【せっしやくわん】
ひどく残念がったり怒ったりすること。

◇  ◇  ◇

小学館の学年別学習雑誌『小学五年生』と『小学六年生』が、今年度末で休刊になるそうである。現在の発行部数が5~6万部、ピークの10分の1ほどにまで落ち込み、立ちゆかなくなったようだ。寂しい話である。

小学館の学習雑誌には様々な思い出を持っているが、中でもインパクト大なのは「付録を楽しみにし過ぎやでオレ事件」だろうか。

幼稚園か小学1年生の頃だったと思う。とある号を発売日に入手したのだが、難易度の高い付録が入っていたため、叔母が助太刀してくれることになっていた。

付録の詳細は記憶に無いが、とにかく私の嗜好に合うモノだったらしい。雑誌を手にした私は早く作ろうと必死にせがんだ。ところが、あいにく叔母は食事中で、終わったら作るから少し待つようにと命じられていた。

しかし、悲しくも当時の私は相当な我侭だったらしい。食事などお構いなしにねだり続けた。

「はよ作ろう」「待っとき」
「はよ~はよ~!!」「もう少しやから」
「まだあ?はや~くぅ!」「……」

ねだり続ける私。放置する叔母。徐々にボルテージも高まっていく。

「もういいっ!!」

ここでついに我慢の限界に達した私は、あろうことか付録をビリビリに破いてしまった……。

恐ろしい。こんな子どもは大嫌いだ。彼が私だなんて信じたくもない。思い出したら今でも落ち込むガッカリなエピソードである。本当にゴメンナサイ。

さておき、何ゆえ5・6年生だけが休刊なのかと思ったら、やはり発行部数に差があるらしい。

幼稚園   215,000
小学一年生 255,834
小学二年生 167,334
小学三年生 121,667
小学四年生 91,417
ムー    70,025
小学五年生 62,750
小学六年生 50,728 ※日本雑誌協会

なるほど、『小学五・六年生』はムーに負けている。休刊もやむ無しか。

しかしこのサイトの情報は興味深い。

『ビッグコミックスピリッツ』が『ビッグコミックオリジナル』より少ないとか、『関西ウォーカー』が『東京ウォーカー』より多いとか、女性週刊誌では『女性セブン』が1番だとか、意外(?)な事実が明らかになる。また一つ、楽しげな知識を仕入れてしまった。

どこでどう使ったら良いのかは、これから考えるか……。


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