【くうりくうろん】
一応理屈は通っているようにみえるが、現実とはかけ離れていたり、事実と合致しない考えや理論。

◇  ◇  ◇

一昔前の携帯電話は、そのほとんどが通話用のアンテナを露出させていた。多くはそれぞれの最上部に突起物として設えてあり、感度調整の為に伸ばせるようになっていた。

『ギフト』というドラマでだったか、木村拓哉が携帯電話のアンテナを口で伸ばしていたシーンがあったが、その頃にそのマネをしている少年たちをよく見かけた。ちょっと恥ずかしい光景だが、まあ、若気の至りというモノだろう。

その後、恐らく受信性能の向上などからか、アンテナは機器に内蔵されるようになり、当然そんな恥ずかしい少年たちを見かけなくなった。

ところが近頃、同じような恥ずかしい輩が巷を闊歩している。

携帯電話がワンセグチューナーを内蔵するようになり、また外に伸ばせるアンテナを備えるようになってきた。しかし、このアンテナは、あくまでもワンセグチューナー用である筈だ。

にも関わらず、先日見かけた20代後半と思しきサラリーマンが、通話中にそのアンテナを伸ばし始めたのである。

彼「もしもし、えっえっ、」(彼:アンテナ伸ばす)
私(意味無いって…)
彼「もしもし、えっえっ、」
私(だから意味無いって言うてるやん…)

一言お知らせして差し上げたかったのだが、そこはそれ、彼は通話中であったため叶わなかった。その後の彼はどうなったのだろうか、今も心配している。

でも、実はワンセグ用アンテナは通話用でもある。ということなら、恥ずかしいのは私の方か。情報求む。