Flotsam And Jetsam-2016

相変わらずうちのブログでは「ウォークマンとMusicBee」について書いた記事が、
人気のようで、bingで「ウォークマン MusicBee」というキーワードで検索すると、
1ページ目ですぐに検索に引っかかるという、
ある意味ではプチブレイク状態の感じになっています。
それだけMusic Center for PCに不満を持っている人が多いのかなとも感じます。

今回紹介するのは...

今回紹介するのはアメリカのベテランメタルバンドFlotsam And Jetsamの、
セルフタイトルでリリースされたアルバムについて書いていこうと思います。

Flotsam And Jetsamといえば、
どうしても「Metallicaにベーシストを輩出した」という話題が先行して、
肝心のアルバムの方はあまり語られる事の多くないバンドだと思います。

それでも結成から40年余経過していますが、
他のバンドが活動休止や解散という経験をしている中、
一度もそのような経験をせず比較的コンスタントにアルバムを発表している点では、
もう少し評価されても良いのかなと感じる部分も私の中ではあります。

私の中では過小評価されている部分もあると言いましたが、
コンスタントにアルバムを発表していても、大きなヒット作等はないですし、
作品の出来からいってもあまり芳しくない物が多いのが事実であり、
そこら辺の感じが注目をされない理由の最大の要因になっているのではと思います。

肝心の中身については。

前回の更新で原点回帰の難しさについて書いてきたつもりですが、
このアルバムもある意味では手のひらを返したように原点回帰が図られています。
Flotsam And Jetsamは3枚目までなんて言われる事もあるのですが、
初期3枚のアルバムではスラッシュメタルをやっていました。

それ以降は時代の流れに合わせてというのか、
あまり作風が定まっていないような印象を受けるのが少し物足りない所です。

しかしこのアルバムでは、自らのバンド名をアルバムタイトルにするくらい、
気合が入っていたのでしょうが、あっさりとスラッシュメタルに回帰しました。

回帰といっても元々本来やっていた姿に戻るというよりは、
良い意味で現代風な形でのスラッシュメタルの姿を披露してくれました。
80年代にやっていたスタイルというよりは、より今風な垢抜けた作風です。

ベテランバンドという事もあり決して暴走するような事はせず、
適度にスピード感を感じさせながら、歯切れの良いリフで攻め込んできます。

リフの歯切れも良いですし、私が何より良いなと感じる部分はドラムです。
手数や足数が多いドラミングは曲のリズムをより明確にし、
彩りを加えるのにひと役買っている印象も感じさせられます。

華やかなドラムに歯切れの良いリズムギターが織り成すアンサンブルは、
決してだれる事のなく良い意味での緊張感を保ったまま作品は進んでいきます。



Flotsam And Jetsamといえば、歌唱力のあるヴォーカリストも評価が高いです。
低迷していた時期のこのバンドでは上手くメロディーが作れないというのか、
ヴォーカリストの力量を生かせていたとは言えない部分がありました。

そのメロディーが上手く作れないといった部分も、
経験からくるのでしょうが上手い事改善され、堂々と歌い上げています。
その唄いっぷりはドラマチックさを増すのに非常に効果を上げていると思います。

今回の更新はこの辺で終わります。

今回の更新ではFlotsam And Jetsamの原点回帰を果たした作品について触れました。
原点回帰といってもただ元の姿に戻るのではなく、
現代風にアップデートされた姿になって帰ってきた所は凄ささえ感じます。
今後触れたいと思っていますが、
Flotsam And Jetsamはこの作品以降の2枚の作品でも、
見事なスラッシュメタルを展開していて、決して1枚だけに留まらない、
継続性を感じる事が出来ますし、クオリティーの高さには感心させられます。
今回もお付き合い下さりありがとうございました。
正直明日の更新は厳しいと思うのですが、次回もまたよろしくお願い致します。