化け猫と空耳

またやっちゃった★

朝の通勤電車にて。

改札口入って時計ﾁﾗ見したら

(あーちょうど電車行っちゃったばかりだー)

てことで、ゆっくりホームに降りて行こうとすると

階段下で♪チャリラリラン～と地下鉄が発車する合図が聞こえてきたのです。

(あれ まだ間に合う！？)

と急いで思い直し、アスリート顔負けの俊敏さで階段を駆けおりました。

ダダダダダダー

そしてトップダンサー並みの軽やかさで閉まりそうになる扉に向かって華麗に舞い込んだのです！

ブワ～～っ

が★

(ﾊｲ。ここからスローモーション映像ね)

数秒の僅差で努力むなしく迫り来る車両ドア…

ジェットコースターで坂を落ち始めた時のように歪む顔…

強ばって“くの字”に固まる腕…

ぐにゅっと鈍い感触で無惨に挟まれた体…

そして思わず上げた悲鳴が、、

「にゃーーぁ！！！」

え？

い、今わたし何て？　

幸い挟まれたのが最後尾の車両ドアだったので、事の成り行きを間近で見ていた車掌さんも

そのﾍﾝﾃｺな悲鳴にとまどったのか

泣き笑いみたいな半熟卵みたいな表情…

だけどそこはやはり彼もプロだった

素早く表情を整え、厳かな視線を向けながら黙ってドアを開けてくれたのです。
危機一髪

し、ししかしそれにしても

にゃー　　って！？

　？

ん～たぶんその時

のど飴が口に入ってたから口が言うこときかなくて

“いやぁ～”と“きゃあ～”と“わぁ～～”

がドッキングして猫化しちゃったのかなにゃはは。

てことで車掌さんごめんなさい☆

えっと車掌さん

少なくとも化け猫とかじゃないんで～安心して～

空耳ってことにしといてね車掌さん♪