セラピストのためのコミュニケーションスキル バックトラッキングとは??(メルマガ3号) | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

----------●○IRAコミュニケーション講師 杉長のコラム○●---------------------
     「   セラピストのためのコミュニケーションスキル バックトラッキングとは??     」          
-----------------------------------------------------------------------
IRA研究会のみなさんこんにちは! IRA研究会コミュニケーション講師の杉長彬です。

今回は、リハビリ場面で使えるコミュニケーションのスキルについて1つお伝えいたします。

今日は「バックトラッキング」というスキルについてお伝えいたします。

バックトラッキングとは、話している相手の言葉を、聴いている人が、「○○という事を話していらっしゃるんですね。」

と伝え返す事です。

いわゆる「オウム返し」といわれるものです。

例えば、
「今日はいい天気ですね~」

と言われたら、「そうですね~いい天気ですね~」
というように返します。

こういう事をする事で、相手に話を聞いていますよ。というメッセージを送り、相手に安心感を与えます。


話している相手の言葉の語尾を繰り返したり、要約して伝え返したり、キーワードだけ伝え返したりなど、

いろいろ方法あります。


これはすごく効果があります。

人の話をただただ「うんうん。」と聞いているだけではなく、そこにバックトラッキングをするだけで、

相手の話を聴いているというメッセージが、無意識的に伝わります。

人の話を聞いて、その話をオウム返しのようにその人に返すということです。





そのバックトラッキングを使った例を一つ。


先日、ある患者さんが「いや~俺ももう90になるから、目がよく見えないんだよ~」とちょっと残念そうに語っていました。


私は、「えっ90なんですか!!」

と彼の90歳っていう所をバックトラッキングして、返した所。


「そうなんだよ!!」と言って急に自慢そうな表情になり、生き生きとしはじめました。


きっと彼にとっては、90歳というのは一つのステータスで誇らしい事だったのでしょう。


このようにバックトラッキングは、一瞬で相手の意欲を引き出せる場合があります。


みなさまの臨床に何かヒントにしていただければ幸いです。


ここまで読んでいただきありがとうございました。