こんばんは!
【親と子のためのコミュニケーションカウンセラー】 高谷 恵美です。
「オトナの一休さん」というアニメが、先週からNHKで放送されています。
今年6月に先行放送されたのをご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
アニメで一休さんと言えば、超有名な主題歌と共にとんち小僧を思い起こされる方が多いと思いますが、
「オトナの一休さん」は
リアル一休さんの破天荒エピソードを、一休さんや弟子たちが残した文献を基にアニメ化
したもの。
歴史に詳しい方なら、リアル一休さんが相当破天荒だった(お坊さんなのに飲酒、肉食、女犯…等々)ことをご存じだと思いますが、その破天荒振りが面白おかしく描かれています。
ちなみに、第一則(第1話)は「クソとお経」というサブタイトルでした。。
しかし、その行動の裏側には、一休さんの強いメッセージが込められているんですね。
第一則で一休さんが伝えたかったこと…それは「無縄自縛(むじょうじばく)」。
ありもしない“縄”で己を縛る、という意味の仏教用語です。
大辞林 第三版によると、
悟りを誤って外に求めたためにかえって迷いにとらわれてしまうことのたとえ。
とあり、番組では一休さんが
「世間や常識、ありもしない“縄”に囚われず、自分の答を見つけるのだ!!」
と分かりやすく説いています。
「お経=ありがたいもの」という思い込みを外して、自分なりの悟りを見つけなさい!ということだと私は解釈したのですが、
…この“縄”って、制限になるビリーフ(思い込み、信じ込み)のようにも聞こえませんか?
「病気は医者に治してもらうもの」
「お金は一生懸命働かないと手に入らない」
「女性は結婚したら家庭に入るもの」
「子供が3歳になるまでは母親が子育てに専念すべきだ」
…等々、世の中には様々な常識(とされていること)や思い込み、信じ込みが溢れています。
そして、人は知らず知らずのうちにそれらに縛られ、徐々に行動や思考に柔軟性がなくなっていきます。
そうなると他者に対して不寛容になったり、自分の可能性を自ら狭めてしてしまったりします。
正に、“縄”で縛られている状態ですね。
ちなみに、無縄自縛と似たような言葉で「自縄自縛(じじょうじばく)」というものがありますが、こちらは
自分の心がけ・言葉・行為のために、自由な動きがとれず苦しい立場になること。
(デジタル大辞泉より)
とあります。
無縄自縛の状態が続くと自縄自縛に移行して、ますます身動きが取れなくなるのかもしれません。
あなたはどんな“縄”で縛られていると感じますか?
その“縄”から解き放たれたら、あなたはどれだけ自由になれるでしょうか?
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました(^_^)