大阪市西成区で95年1月に元看護師の林裕子さん(49)が男に刺されて重傷を負った殺人未遂事件で、現場に残された花束の包装紙に付いた指紋が大阪府警が数年前に逮捕した60歳前後の男のものと一致したことが府警への取材で分かった。府警は男が何らかの事情を知っている可能性があるとみて行方を捜したが、結局、男の所在が確認できないまま25日午前0時に時効が成立した。

 事件では、男が花束で裕子さんをたたいた後、刃物で刺して逃走した。府警は事件後、花束の包装紙から指紋を検出したが鮮明ではなかった。しかし指紋分析の精度が向上したため、再鑑定したところ、今年に入って一致したことが確認できた。

 裕子さんの夫良平さん(56)は「時効がなければ事件が解決する可能性もあり残念だ。時効撤廃に向け、さらに活動したい」と話した。【土本匡孝】

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