ニコライの頭の中

ニコライの頭の中

映画とかドラマとか漫画とか小説とかの感想を書くよ。ネタバレもあるから注意だよ。

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【あらすじ】
 20世紀初頭、第三次世界大戦が勃発した。戦後、都市国家リブリアでは人間の感情が戦争や犯罪の根源だという考えから、音楽や文学、映画や絵画など感情の根源であるものとみなされるものは「EC-10」として所持を禁じられ、人々は感情抑制剤プロジアムの服用を義務付けられていた。そして、政府の方針に反してEC-10を所持しプロジアムの服用をしなかったものは、感情違反者として特殊捜査官「グラマントン・クラリック」によって取り締まられていた。
 第1級クラリックであるジョン・プレストンは、同僚のパートリッジを違反者として射殺したことで、心が揺らぎ始め、プロジアムのカプセルを誤って割ってしまったことから、プロジアムも服用しなくなる。感情を取り戻したプレストンは、リブリアの社会に疑念を抱き始め、違反者の組織に接近し始める。

【感想】
 『華氏451』の世界をさらに突き詰めたような全体主義世界を描いた作品。「ガン=カタ」という映画オリジナルアクションによる戦闘シーンがとにかくかっこいい。マトリックスのようなワイヤーアクションを多用したのとはまた違う、狭い範囲で素早く動くガンアクションがCGなしで撮られているというのがすごい。個人的には、兵士に取り囲まれたプレストンがその場で動くだけで相手をボコボコにしていくシーンが好きです。
 ストーリーで個人的に意外だったところのがみっつ。ひとつはプレストンの息子ロビーも薬を服用してなかった事。プレストンが鏡の裏の配管に隠していたプロジアムをロビーが発見して通報しちゃうのかなーと思っていたので、これは意外でした。しかし、ロビー役のマシュー・ハーバーの演技力がすごい。冷酷で可愛げのない子供をうまく演じています。最初見たときはあまりの冷たさにドキッとしまった。もうひとつは、ヒロイン(?)のメアリーの処刑をプレストンが止められなかった事。よくあるパターンだと、ヒロインを救出して二人は結ばれて終わるので、メアリーの死は予想外でした。そして、その死がプレストンの決意を固める手助けをするのでうまいこと回収していると思います。最後、プレストンが告発したブラントが生きていた事。てっきり、あれでうまく逃げて死んだものと思っていたので、突然ブラントが出てきて「なにこれは?回想?それとも主人公の頭の中の話?」とちょっと混乱しました。しかし、その割にあっさり死んでしまうのが残念。
【あらすじ】
 地球外生物学者ヘレン・ベンソンは突然アメリカ政府に召集される。そこで、なんと木星で発見された高速移動物体が後78分でマンハッタンに衝突するというのだ。ヘレンら科学者や軍もなすすべがないままついに衝突に時が来る。しかし、物体は衝突の直前の減速し、セントラル・パークに着陸した。ヘレンが近づくと中から人型の生命体とロボットが現れるが、パニックに陥った軍が発砲してしまう。生命体は軍の施設に運ばれ治療をうけると、表面の有機物質が剥がれ、中から人間とそっくりな姿が現れる。彼はクラトゥとなのり、国連で各国首脳と話をしたいと要求。それができないとわかると、施設から脱走する。クラトゥはヘレナを呼び出し、地球は人間の環境破壊により死にかけており、自分は人間から地球を救いに来たことを告げる。ヘレナはクラトゥを説得しようとするが、人類を滅亡させる処理が実行されてしまう。

【感想】
 はっきり言って、キアヌ・リーブスがかっこいい以外は見るべきところのない映画です。まず、ストーリーですが、出来がいいとは言い難い。特にクラトゥが考えを変えていく過程がお粗末。最初に、地球に潜入していた仲間に「人間は暴力的だが、私は人間として生活できて幸せだ」と言われるシーン。何がどう幸せなのか具体的な説明がなく、説得力がありません。次に、ノーベル賞受賞者であるバーンハート博士との対話シーンですが、クラトゥたちが絶滅の危機の直面して進化したというのに対し、「私たちは今(絶滅の危機にあると)知った」といいます。いや、そこは自分で気づこうよ!?「明日から頑張る」理論みたいですね~。そして、ヘレナが死にかけている義理の息子ジェイコブを自分も同じ状況にあるのにもかかわらず優先的に助けてほしいというシーン。これはクラトゥが決定的に考えを変えるシーンなのですが、一人だけの事例を人類全体に当てはめないでよ……これだけではクラトゥが心変わりするには弱い気がします。
 次にキャラクター。最もダメだなあと思ったのは、ヘレナの義理の息子ジェイコブ。最初は「おとうさんだったらエイリアンを倒す!」とかいって敵対心剥き出しで、FBIに通報までしてたくせに、橋から落ちそうになったのを助けてもらっただけでいきなり懐いて「本気じゃないよ」とか言い出す始末。そして、父親の墓にクラトゥを連れて行って「生き返らせて」といい、クラトゥができないというと「もういいよ…」って、クソガキすぎでしょ。クラトゥこんなクソガキ助けなくていいよ……もうひとつがクラトゥが連れてきたロボットのゴート。最後には小さな虫になって人工物を壊し、人間を殺していくのですが、もっと人型ロボットの設定を活かして欲しかった。
 映画の細かいところはあまり気にしない私ですが、この映画にはちょっと同情できませんでした。
【あらすじ】
 エイブラハム・リンカーンは、幼い頃自分の母親を父親が借金をしていたジャック・バーツによって殺されていた。成長したリンカーンは、バーツに復讐をしようとするが、なんとバーツは普通の人間ではなくヴァンパイアだった。逆に殺されかけるリンカーン、そこを謎の男ヘンリー・スタージに助けられる。ヘンリーはヴァンパイアハンターであり、全人類の幸福のためにヴァンパイアを是詰めるさせようとしていたのだ。リンカーンは彼のもとで修行をしハンターとなり、夜な夜な人間社会に溶け込むヴァンパイアと戦うことになる。

【感想】
 もしもリンカーンがヴァンパイアハンターだったら……を史実とフィクションを織り交ぜながら描いた映画。この映画で注目すべきはなんといってもアクション!!バーツとの走る続ける大勢の馬の上での戦いは必見。中々ほかの映画では見れないでしょう。そして、最後の列車での友人ウィルとの共闘も素晴らしい。二人で一本の斧を曲芸のようにぶんぶん振り回して戦います。実際にやったら腕が吹っ飛ぶでしょう。見てるこっちはハラハラします。
 ストーリーもよくできています。リンカーンがヴァンパイア・ハンターと政治家になる理由付けが、個人的復讐、そして奴隷制がヴァンパイアの温床になっているというふうに、しっかりしています。また、史実の登場人物も無理なく組み込まれています。しかし、キャラクター作りが若干物足りないと思いました。なんか説明文1行で終わっちゃうんじゃないの?っていう感じでした。特に、敵であるアダムやヴァドマ。アダムは最初のヴァンパイア、ヴァドマは冷酷な暗殺者という設定ですが、他のヴァンパイアとの差別化がうまくできていないような……最後もちょっとあっさり終わり過ぎかなあ。バーツくらいしっかりと戦って欲しかった。